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今だから知っておきたい!正しいケアと保管方法で大切な機材を守ろう!

2019/5/21

梅雨がまだまだ続いていますね。ジメジメする日ばかりで憂鬱になってしまいそうなこの頃です。

前回までの記事で、「カメラを雨から守る方法」や、「雨のシーンでの撮影方法」、「プロ直伝!雨の日の撮影テクニック」など、雨の日ならではのカメラの楽しみ方についてお話をさせていただきました。

しかし、どんなに雨よけ対策をしたり、グッズを使ったりしても、日ごろの保管方法やメンテナンスの方法が間違っていると、カメラやレンズはすぐに傷んでしまいます。

今回の記事では、カメラとレンズの一番の大敵「湿気」や「カビ」の基礎知識と対策をまとめていきたいと思います。最近カメラを始めた方はもちろんのこと、段々と機材が増えてきたけれど、いままで保管方法などは特に意識してなかったな・・・という方々の参考になれば幸いです。

カビが生えると機材はどうなる?

レンズカビ

カメラ、レンズの大敵の代表がカビ。レンズにカビが生えてしまうと、カビの影響でレンズの性能が低下します。コーティングが目立つほどカビに侵食されてしまうと、フレアの発生、カビの曇りによるコントラストの低下など、カビの分だけ写りに影響が出てしまいます。

また、カビは生き物なので当然繁殖します。よって、カビの発生してしまった機材は早めに対策してあげないとどんどん増えていってしまいます。また、カビの生えてしまった機材を、他の機材と一緒に保管したり、バッグに入れたり、レンズの場合であればカメラに装着したりしていると、近くのきれいな機材にもカビが移ってしまう、ということにもなりかねません。

また、もし機材を売却することになった際、カビが生えてしまったレンズは価格が著しく下がり、最悪の場合買取不可になってしまいます。

メーカーにカビの除去を依頼する、という方法もありますが、費用が高くなってしまう場合も多いですし、自分で分解して清掃したりする方も稀にいらっしゃいますが、複雑な仕組みのレンズは分解したことが原因で故障したり、こちらも最悪の場合破損させてしまう場合もあります。

ちなみに、レンズだけではなく、カメラ本体のファインダーにもカビは発生する場合があります。特に長い間、よくない環境で保管されていたフィルム式の古いカメラのファインダーに、カビが発生してしまっていることが少なくありません。

そうはならないように、普段のカビ対策をすることが実は一番安全で、コストもかからない方法なんですね。

カメラ・レンズの適切な保存方法とカビの発生する条件

湿度計

では、このカメラとレンズの憎き大敵、カビはなぜ発生してしまうのでしょうか?
カビが発生する4大条件というものがありまして、下記の4項目のうち、当てはまるものが多ければ多いほどカビが発生しやすくなるといわれています。

1. 湿度・・・80パーセント以上で発生確率が高くなる
2. 温度・・・20度~30度が最も危険
3. 空気=酸素がある
4. 養分=ほこり、ごみ、皮脂や汚れがある

役立つ、便利なカビの豆知識はコチラ!

知っておきたい湿度のレッドゾーン

梅雨真っ盛りのいま、東京で日中の最高気温は30度、最低でも22度、湿度は81パーセントです。日本海側や、九州、沖縄地方ではこの数字、中でも特に湿度はさらに高くなります。

一般的にカビの発生する湿度について、60%以上だと活発に発生し、80%以上で危険ゾーンといわれています。日本は基本的に多湿の国で、近年はこれに加えて平均気温も上昇傾向にあります。

一年間の平均気温と湿度を調べてみたところ、地域によっては4月から10月の実に半年間以上がこの危険な範囲に当てはまります。

中でも、梅雨から夏にかけてのちょうど今が、カビにとって最も繁殖しやすい時期=カメラ・レンズにとって最も危険な時期なのです。

逆に湿度が40パーセント以下だと「乾燥し過ぎ」となり、乾燥によるコーティングやゴムの劣化、場合によってはひび割れなどが発生する原因になってしまい、機材を傷めてしまいますので、湿度が低すぎる場合にも注意が必要です。

よって、機材を保管するときの湿度は45~50パーセントくらいを目安に保管しましょう。

温度は20~30度がレッドゾーン

カビの発生する温度は、20~30度で活発になることは先に書きましたが、特に25度以上だと大量発生につながります。

太陽が当たらない風通しのいい場所においておけば夏でも25度以下になるかと思いますが、しっかりチェックしておきたいですね。

また、カビは30度以上になると衰え始め、36度以上になると繁殖が止まりますが、そんな高温では、逆に機材自体に悪影響が出てしまう場合があります。

それなら冷蔵庫に保管する!というツワモノがいる、というお話も聞いたことがありますが、冷蔵庫の場合は開け閉めや、取り出したときの温度差で結露が発生し、レンズの中も外も水滴だらけになってしまうので絶対にやめておきましょう。

よって、気温は20度台前半~18度ほどを目安に、そして気温差の発生しにくい場所を選んで保管するようにしましょう。

カビの発生場所・発生源はどこ?

小さなカビ

気温と湿度を抑えたら、次はカビの発生源について考えてみましょう。気温と湿度だけでなく、発生源を少なくすればそれだけカビが生えにくくなります。

上の画像のレンズのどこにカビが生えているかお分かりでしょうか?

実は前玉の周辺と、内部レンズ2枚目にカビの萌芽(芽のようなものです。)が発生しています。このような小さなカビの芽が、繁殖すると、写りに影響が出てしまうような大きなカビになってしまうんですね。

機材の状態維持の基本は「お掃除」

しかしカビとはいえ生き物ですので、何もないところから発生することはありません。また、カビにも食べ物があり、例えば、ゴミやほこり、レンズやカメラに触ることで付着する汚れ、人間の手の皮脂などの栄養源から発生します。

でも機材を取り扱う上で毎回手袋をしたり、なるべく触らないようにするというのは無理な話ですよね。ここで重要になってくるのが保管前のお手入れです。

保管する時は、ボディやレンズ、ファインダーなど、自分で拭けるところは、細かな箇所まで丁寧に拭きあげて、できるだけきれいな状態で保管することを心がけましょう。また、掃除の際は手袋の着用、とくに湿気や汚れを含みにくいゴム手袋の着用をおすすめします。

こまめなお掃除は、カビの発生防止だけではなく、故障の防止や混入したゴミの写真への写り込みなども防止してくれますし、なにより機材に愛着がわく行為の一つでもあります。

当たり前のことのように聞こえますが、使った後のこまめなお掃除、これが機材を良好な状態に保つために私たちができる最善の方策のうちの一つと言えるでしょう。

こちらで、カメラのクリーニング用品もいくつかご覧いただけます。1000円~2000円と比較的お求め安いお値段で購入できますので、ぜひ1セットはお持ちいただくことをおすすめします。

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レンズのコーティング膜はカビの発生源

外側の対策をしても、実は内側のコーティング膜や接着剤などはカビの大好物だそうです。レンズに発生してしまうカビの大半が、実はこのコーディング膜や接着剤を養分に繁殖しているといっても過言ではありません。

外側についてカビの養分となるゴミやホコリ、皮脂や汚れなど丁寧に掃除をすればきれいにすることができます。しかし、レンズは先にも書いたように簡単に分解・組み立てをできるものではありませんよね。

それではレンズの内側に発生してしまうカビに対してはどのような対策をとればいいのでしょう?

キーワードは「酸素」です。

カビは生き物です。呼吸をするため、酸素がなければ生きられません。酸素を断てばカビは発生しないようです。もちろん完全に真空パックにしてしまうことは物理的に無理だと思いますので、密閉された容器やジップタイプのビニール袋などに入れて、なるべく酸素をシャットアウトすると良いでしょう。

自分の機材や用途に合った防湿グッズを使いこなそう

各社から、酸素をシャットアウトしてくれる商品もたくさん発売されています。ご自身の機材や、使い方に合った防湿グッズを使ってみましょう。

ここでは、弊社おすすめの防湿グッズをいくつかご紹介させて頂きます。

防湿庫
①E-ドライボックス(ハクバ産業)

こちらは、防湿、温度管理、密閉を一手に引き受けてくれる、スグレモノの防湿庫です。お値段はかなり高額になりますが、こまめなお掃除とあわせて使用すれば購入時の状態を損なうことなく、大切な機材を保管することができます。

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②キャパティ ドライボックス(ナカバヤシ)

こちらは比較的安価な防湿ケースになります。①に比べ、密閉性能や温度、湿度管理の性能は低くはなりますが、普通の棚にしまったり出しっぱなしにすることに比べれば、大きな差が出ます。コストパフォーマンスが高いので機材をたくさんお持ちの方や、カメラを始めて間もない方にオススメです。

防カビ剤
③レンズ専用防カビ剤フレンズ(ハクバ産業)

こちらはボックスとセットで使って頂きたいカメラレンズ専用防カビ剤になります。すこしお値段が高いので、たくさん使いたい!という方は、ホームセンターや100円均一で販売されている安価な防湿剤、吸湿剤でも十分に効果が期待できます。

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④デジタル温湿度計(DRETEC)

最後にご紹介するのが温湿度計です。温度および湿度は高すぎても低すぎても機材にとって良くありません。機材が最適な温度、湿度に保たれているかをこまめに確認しましょう。こちらも防湿剤と同じく安価なもので構いませんので、ぜひ揃えておいてほしいアイテムです。

さいごに

kea

いかがでしたでしょうか?

カメラ・レンズの保管状態を簡単にまとめると以下のようになります。

1. 湿度は40~60パーセント以下に抑える
2. 温度は気温差の発生しづらい場所で、20度以下に抑える
3. ホコリや汚れを避け、保管前には必ずきれいに掃除する
4. 保管時は防湿用のドライボックスや防湿庫、防湿剤を使用する

慣れないうちには少し面倒だったり難しい部分もあるかもしれません。しかし、せっかくのせっかくの大切な機材を長く、より良い状態で使い続けるためにも、機材のケアと適切な保管はカメラユーザーとしての義務と言ってもいいものだと思います。

適切なメンテナンスと保管で、この梅雨を乗り切りましょう!

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