今振り返るあの機種 第二回「Canon EF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM」

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今振り返るあの機種 第二回「Canon EF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM」

2018/11/24

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メーカー製造終了してしまった旧製品には、現行機種にはない優れた点や独特の味わいがあるもの、コストパフォーマンスに優れているものがたくさんあります。このシリーズではそんな旧製品にスポットを当て、その魅力をお伝えしていきます。

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鏡筒に刻まれた赤いラインに、卓越した描写性能と優れた操作性を備えたCanonのLレンズ。

Luxuryの頭文字である「L」を冠されたこのレンズシリーズはCanonユーザーでなくとも一度は目にしたことのある、憧れのレンズのうちの1本といっても過言ではないでしょう。ユーザー垂涎のこのレンズシリーズは人工結晶の蛍石、UDレンズ、大口径高精度非球面レンズなど、高度な光学理論と超精密加工技術を駆使して作られただけあってお値段設定はかなり高め。

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驚異的な描写に憧れはあるけれど、値段を考えるとちょっと手が出ないな…という方も少なくないのではないでしょうか?
また、特にズームレンズにおいて高度な光学性能と引き換えにそのサイズや重量がかなり大きめにならざるを得ない点にデメリットを感じる場合もあるかもしれませんね。
Lレンズの代表格ともいえるEF 70-200mm F2.8L IS III USMで、全長19.9cm、1480 g。コンパクトさを売りにしたEF 70-300mm F4-5.6L IS USM でさえ、全長14.3cm、重量1050gと、1kgを超える重量は、持ち歩くのに適したレンズというには少し無理があるかもしれません。

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今回はこちらのLレンズではなく、Canonが世界に先駆けて実用化を実現した「DOレンズ」、その中でも、コストパフォーマンスの高い隠れた名玉として近年人気が再燃しているEF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS USMにスポットを当ててみたいと思います。

実際の商品をご紹介する前に、まずはDOレンズとは一体どのようなレンズなのか?簡単に説明させていただきます。

DOレンズってどんなレンズ?

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DOレンズとは、Canonが「Diffractive Optics」と呼ぶ、積層型回折素子レンズ(※1)を利用したレンズです。

通常、レンズボディを小型化するためには、内部のレンズ同士の配置を狭めなければなりませんが、そうすると構造上色収差(色のにじみ、像の流れ、歪み等)が増大します。すると、この色収差を軽減させるため、低分散ガラスなどの別のレンズが必要になるため、結果的にレンズボディは小型化しても重さが増えてしまう、というジレンマがありました。
特にただでさえ機構の複雑な高性能の望遠ズームレンズは、結果的に大型化、重量化を余儀なくされる、というのが、それまでの常識でした。

しかし、DOレンズはこのレンズ構造の中に逆の収差のレンズを組み込むことで色収差を打ち消し、色収差をなくすことで、本来必要である低分散ガラスなどの別のレンズを省略することに成功し、小型化と軽量化を同時に成し遂げた稀有なレンズなのです。

それでは実際に、同じ焦点距離でF値も近い、EF 70-300mm F4-5.6L IS USMと、EF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS USMを比較してみましょう。

驚きのコンパクトさ

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いかがでしょうか?まずはそのサイズ感にご注目!コンパクトさは一目瞭然ですね。重量もEF 70-300mm F4-5.6 L IS USM が1050gであるのに対し、EF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS USMは720gと、300g以上もの軽量化に成功している点は、まさに驚嘆に値します。

特に三脚が使えず、手持ち撮影を余儀なくされるシーンにおいては、この300gの差は疲労軽減に大きく役立つだけでなく、写真の出来栄えにも関わってくる大きなアドバンテージといえるでしょう。

必要十分な描写力

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まずはこちらの画像をご覧ください。左側がEOS 5D MarkIII+EF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS USMで撮影したもの、右側が、同じくEOS 5D MarkIIIにEF 70-300mm F4-5.6L IS USM で撮影した画像になります。(どちらも同じカメラ設定、焦点距離、F値で撮影)

Lレンズは、花や葉の細部にいたるまで鮮明に描写しており、現物の色味も忠実に再現している点はさすがの一言に尽きますね。

一方で、DOレンズで撮影した写真はどうでしょう?現物の色味の再現という点においては、Lレンズに軍配があがります。また、若干ではありますが、グラデーションやコントラストの表現に甘さが見られます。しかし、細部の描写においては、Lレンズに勝るとも劣らない解像力を見せてくれますし、先のハンディキャップは現像時の補正で十分に補正可能な範疇といえるでしょう。

肝心のお値段は!?

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最後に、肝心のお値段について。
中古相場では、EF 70-300mm F4-5.6 L IS USMが 67,800~97,980円前後で販売されているのに対し、EF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS USMは35,800~65,340円と、30,000円前後もお手ごろな価格設定になっています。(※2)

このお値段と、先にご説明させていただいた高い傾向性、必要十分といえる描写力を踏まえると、こちらのDOレンズは実にコストパフォーマンスに優れた隠れた名玉と言えるのではないでしょうか?

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いかがだったでしょうか?最高スペックのレンズと比べるとスペックが劣っている箇所もありますが、まだまだ十分素晴らしい写真が撮影できるレンズです。
なお、ファイブスターカメラでも、今回ご紹介したレンズを好評発売中ですので、興味のある方はぜひ下記リンクより商品詳細をご確認くださいませ。

EF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS USMの商品ページはコチラ!

ファイブスターカメラでは今回ご紹介しましたEF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS USMをはじめ、Canon製のカメラ・レンズを高価買取実施中です!まずはお見積りからお気軽にお問い合わせ下さいませ。
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※1 積層型回折素子レンズとは、「回折」と言う現象を利用して光の進み方を調節し、収差を補正するレンズのこと。「回折」とは、光が障害物の端を通過する際にその障害物の裏側に回りこんでしまう現象のことを言い、DOレンズ(積層型回折光学素子レンズ)は、レンズの表面に作りこまれた0.001mm単位の溝によって意図的に回折を発生させ収差を相殺する。
※2 2018年11月25日現在/価格.com調べ

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