ちょっと嬉しいお知らせ
2017/3/11
こんにちは。まだまだ寒い日が続きますね。カメラをもって出かけるのが楽しみになる春まで、もう少しの辛抱ですね。
さて、この度、以前当コラムにて「フォトな場所」として紹介させて頂いた石川県小松市の「那谷寺」の写真が、【伊藤園『お茶で日本を美しく。」フォトコンテスト~未来に残したい日本の風景』】にて、優秀賞を受賞しました!!
お茶の販売で有名な伊藤園様が主催するこの「お茶で日本を美しく。」キャンペーンでは、自然の美しさ、環境保全の大切さをより多くの方に伝えることを目的としたフォトコンテストで、水や木々、それらが合わさった景観の美しさが評価されたことは非常に嬉しく思います。
私たちも昨年からフォトコンテストへの応募を始めたのですが、半年にして賞を受賞できるとは思っていなかったので、撮影したスタッフの喜びもひとしおでした。
趣味としてカメラを楽しんでいる読者の皆様にも、このようなフォトコンテストへの応募を考えている方、実際に応募をされている方も少なくないのではないでしょうか?
そこで今回は、受賞の喜びのご報告と併せて、撮影者が感じたフォトコンテンストへの入賞のコツについて少しだけお話させていただきたいと思います。
受賞写真のご紹介
PENTAX K-5 II + PENTAX-DA 28-55mm F3.5-5.6 AL WR / ISO-400 / 露出補正+0.3 / 絞りF8.0 / 露出時間1/60秒 / カスタムイメージ 鮮やか / WB AUTO /
今回、優秀賞を頂いたのがこちらの写真。
四季折々を通じて様々な景観を楽しませてくれる那谷寺の中でも最も美しいと言われる秋の紅葉。色とりどりに染まった木々と常緑樹のコントラスト、そしてそれらが池に反射した幻想的な風景を切り取りました。
題して「極彩色の池」
那谷寺には、国の重要文化財にも指定されている敷地内の建物(大悲閣と呼ばれる本堂や、三重塔、鐘楼など)や、国指定の名勝として屈指の人気を誇る遊仙境という一枚岩と周囲に植えられた樹木の景観など、いわゆる「写真スポット」は数多くありましたが、そこから少し視点をずらし「自分だけの那谷寺の美しさ」を切り取った点が撮影者の個人的なこだわりです。
フォトコンに入選する3つのコツ
それではここから、半年間の短い間ではありますが、フォトコンに応募するようになってから撮影スタッフが気を付けていたポイントや、私たちが考える入賞のコツを3つのポイントに分けてご紹介したいと思います。
フォトコン入選のコツその1「撮れるものを撮る」
第一に重要なのは自分のスキルと機材の性能をよく理解して、現時点で「撮れるものを撮る」姿勢です。今回の受賞作品の写真には、APS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したデジタル一眼レフPENTAX K-5 IIs、キットレンズPENTAX-DA 28-55mm F3.5-5.6 AL WR を使用しました。
K-5 IISはファインシャープネス、EXファインシャープネス機能を搭載しており、被写体の細かな部分までまさに「シャープに」描写してくれる点がもっとも大きな特長でしょう。逆にこちらのカメラは高感度に弱い、というデメリットも併せ持っているため、可能な限り低いISOで撮影することを心がけました。
レンズに関しては、多くの方がレビューで書いている通り若干「ゆるい」描写が特徴的なレンズです。この「ゆるさ」は撮影する被写体によってメリットにもデメリットにもなりえますが、今回の撮影の被写体が風景であったこと、そしてK-5II Sが非常にシャープな写りを可能にするカメラであったことから、デメリットとしての「ゆるさ」が相殺され、ちょうど良い写り―木々の葉一枚一枚をシャープに描写しつつ、自然の持つあたたかさや柔らかさを殺してしまわない写り―を実現することができました。
このように、ご自分の持っている機材の得手不得手をよく理解してそれにもっともマッチした被写体を探して撮る、言い換えるならば、機材が最もそのポテンシャルを発揮できる被写体、撮影環境を探すことが、素晴らしい一枚を撮ることへの近道になるのではないでしょうか。
今回は撮影スタッフが使用した一眼レフとレンズについてのみの説明になりましたが、仮に機材がコンデジや極端な話スマートフォンのカメラだったとしても、同じことが言えると思います。
フォトコン入選のコツその2「何を表現したいか?を意識する」
カメラやレンズの機能が進歩し、誰でも気軽にきれいな写真が撮れるようになった昨今。題材の選び方やテクニックも大切ですが「その写真で何を伝えたいか」が大事なのではないか、と感じるようになりました。
観光名所や名勝、と呼ばれるところに行けば素晴らしい被写体は山のようにあります。その中から自分が「何を表現したいか、見る人に何を伝えたいか」をよく考えて撮ること、そしてそれが撮影者の独りよがりになってしまわないように気を付ければ、その写真が評価されることはそう難しくないように感じます。
現に私たちもフォトコンに応募し始めたころは、夜間の長時間露光や、カメラ雑誌に載っている独創的な構図など、付け焼刃の撮影技術やうまく見える写真のとり方等に終始してしまいがちでした。
しかし、撮影を続ける中で、後から自分の撮った写真を見返した時にその写真には「何も残っていない」ことに気づきました。もちろん最低限の撮影技術や知識は必要ではありますが、それを身に付けた後は、ひたすら写真を撮り続けアウトプットしていくこと、そして撮って撮って、自分の写真がそれを見た相手の心の琴線に触れるまで、撮りまくることが大事なのだ、と気づかされました。
フォトコン入選のコツその3「受かりそうなコンテストを狙う」
3つ目の紹介はズバリ!「受かりそうなコンテストを狙う」です。
例えば、写真歴2~30年前を誇るプロ・アマチュア写真家がひしめく大手カメラメーカーのコンテストや世界的な規模を誇るフォトコンに受かるには相当な技術と機材が要求されますよね。
そこで小規模のコンテストやビギナー向けの枠があるもの、自分の得意なテーマにマッチしたものやニッチなコンテストなどを狙って応募してみましょう。
下記のリンクから、フォトコンの一覧を見ることができますので、ご自身に合ったフォトコンを選んで応募してみるのも面白いかもしれませんね。
おわりに~フォトコンに応募する意義
ただ漫然と写真を撮っていると、どうしても同じようなテーマや構図、被写体になりがち。フォトコンに応募することで普段とらないものに挑戦して表現の幅が広がったり、今まで自分が気づくことのなかった被写体の魅力を知れたりすることができるのが、フォトコンの隠れた魅力であり意義だと思います。
またコンテストによっては、投票者や審査員の方のコメントなどを頂けるものも少なくありません。自分自身や周りの人たちだけでなく、プロの方やたくさんの写真を見てきた方々の忌憚のない意見を聞くことができるのも写真の上達のもっとも効果的な近道だと思います。
何はともあれ、今回の受賞がビギナーズラックで終わってしまわないように、今後も精進して参りますので、今後とも応援のほどよろしくお願い致します。
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