2018年冬 キヤノン「PowerShot SX70 HS」が登場
2019/3/25
2018年12月20日発売のキヤノン「PowerShot SX70 HS」は、光学65倍ズームレンズを搭載するデジタルカメラで、2014年10月に発売されたPowerShot SX60 HSの後継機です。人気を博した機種の後継機というだけあって、PowerShot SX60 HSの長所をより伸ばしたような大きなポイントがいくつも設けられています。
今回は、屋外撮影にもぴったりな高性能コンデジ「PowerShot SX70 HS」の特徴について詳しく解説します。
キヤノン「PowerShot SX70 HS」の5つの特徴
前身となるPowerShot SX60 HSは、高倍率のズームと安定した操作性、そしてマクロ撮影による緻密で美しい接写にも対応できるというコンデジの利点を詰め込んだ器用さがポイントでした。
今回発売の「PowerShot SX70 HS」は、PowerShot SX60 HSで好評だった光学65倍ズームなどの長所はそのままに、映像エンジンや操作性などの内部機能が大幅にアップデートされています。
以下でその特徴を5つご紹介します。
1. 従来型よりもより高彩度な映像エンジンDIGIC 8を搭載
SX60はDIGIC 6を搭載していましたが、「PowerShot SX70 HS」にはより高精度な映像エンジンDIGIC 8を搭載しています。
白飛びを防いで色合いを自然に補正する「オートライティングオプティマイザ」という機能が追加され、逆光や朝焼けなどの描写力が必要な場面でもくっきりとメリハリのある写真が簡単に撮影できるようになりました。
また、高感度の撮影時に起きやすいノイズを軽減する機能も更に強化され、コンデジが苦手な夜景やイルミネーションなどの光量が少ない撮影時にも、より鮮明に撮影することが可能です。
2. 手ブレ防止機能はSX60の3.5段分から5段分に強化
DIGIC 8を搭載することにより、「PowerShot SX70 HS」は手ブレ防止機能がより強化されています。手ブレが起こりがちな望遠撮影時の心強いサポートとなってくれます。
3.5段分の手ブレ補正対応だったSX60に対し、今回はジャイロセンサーと画像からのブレ量感知機能を合わせたことで5段分の手ブレまで補正できるようになり、手ブレへの対応力が大きく向上しました。
手ブレに加えて、呼吸による身体の動きなどの大きく、ゆっくりとした揺れによるブレにも強くなっているのも嬉しいポイントです。
3. センタリング機能を搭載し強化されたフレーミングアシスト
ズーム中に被写体を見失ってもアシストしてくれる「フレーミングアシスト」も強化されました。「PowerShot SX70 HS」はセンタリング機能を新たに搭載し、被写体を常に中央にとらえ続けることができるようになっています。
動物や野鳥、子どもの撮影など、動きの激しい被写体もカメラを構えたままスムーズに追うことができます。
4. より使いやすくなったインターフェースと優れた操作性
ファインダーにはミラーレスEOSと同じ約236万ドットのEVFを搭載し、ピント合わせがより高い精度で行えるようになりました。
「PowerShot SX70 HS」には新たにアイセンサーが搭載され、液晶からファインダーへの切り替えが一瞬でできるようになりました。また、EVFの表示ラグを低減する120fpsにも対応し、追従性も向上したため、全体的に撮影時の操作性が大きく向上しています。
さらに、自由なアングルで撮影できるバリアングル液晶で、自撮りやローアングル撮影も思い通りの角度から撮影できます。EOSをベースにしたインターフェースに握りやすい大型グリップを採用しているため、キヤノンユーザーからカメラ初心者の方まで分かりやすく使いやすい機構となっています。
5. Wi-Fi接続・Bluetooth対応で転送の手間が省けリモート撮影も可能
「PowerShot SX70 HS」では、Wi-Fi接続とBluetooth転送の両方に対応しています。
スマホとの連動はもちろん、PCへの自動送信アプリにも対応しているので、電源を入れてWi-Fiに接続した状態でカメラを置いておくだけで、自動でPCに接続して写真を転送してくれます。また、PCからクラウドへのバックアップも設定できるので、データ保全のために写真を転送するという手間を省くことができます。
さらに、スマホをBluetooth接続することでリモート撮影に対応することもできます。リモコンを忘れてしまってもリモート撮影ができるので、旅行先での記念撮影に便利です。
「PowerShot SX70 HS」はSX60の長所を引き継いだバージョンアップ版
「PowerShot SX70 HS」は、2014年発売のSX60よりも、より長所を伸ばし、こんな機能があったらいいのにという機能を付加したバージョンアップ版であるといえます。
高精細EVFが内蔵され、新たに「アイセンサー」を備えることで、ファインダー撮影をより楽しめるようになっています。
キヤノンの技術力を集めて作られた高機能コンデジは、写真を始めたいという初心者の方にはもちろん、既にミラーレスや一眼を持っているという方のサブカメラとしてもおすすめです。