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プロが教える撮影テクニック・絞りをコントロールして、思いどおりに写真を撮ろう!

2016/6/3

DSCF5786-1-1

プロカメラマンの川窪 葉子さんに記事をご寄稿頂きました!

川窪さんの作品が見られるHPはこちら↓

http://www.yoko-kawakubo.com/

今回は絞り値のコントロールについて。

絞りは写真の明るさや被写界深度等に係る、写真のクオリティを左右するとても重要な要素の一つです。同じ構図でも、絞りの値次第で描き出す世界はガラッとその姿を変えてしまいます。

F値がほんの少し変わるだけで被写体のシャープネスやボケ方などに大きく影響を及ぼしますが、撮影シーンに合わせて最適な絞り値を設定できるようになれば、会心の一枚が撮れる確率がグッと向上することでしょう。

難易度の高いテクニックですが、原理を理解し積極的に実践して頂ければと思います。

以下本文です。

絞りをコントロールして、思いどおりに写真を撮ろう!

カメラ撮影するうえで大きな要素を占める「絞り(F値)」。 この絞りの基本を理解していると、状況に合わせた設定でより魅力的な撮影ができるようになります。

撮影の醍醐味であるボケもF値で得られる上級テクニック。ぜひ絞りをコントロールして、魅力的な写真を撮影してみましょう。

絞り(F値)の役割を理解する

絞りの役割は「光の量やピントの合う範囲をコントロール」することです。

光の量をコントロール

カメラは絞りの開閉で明るさを調整しています。陽射しが眩しいと目を細めたり、ネコの目を見ると分かるように暗いところでは瞳が大きくなったりするのと同じです。

同じ被写体で同じシャッタースピードで撮影したとき、夜と日中では絞りの設定が違うのと一緒です。

一般的に「明るいレンズ」と言われているのは、このF値が小さいレンズのことです。

ピントの合う範囲をコントロール

ピントの合う範囲を「被写界深度」といいます。絞りを開く(F値を小さくする)とこの被写界深度は浅くなり、ピントの合う範囲が狭くなります。

また、絞りを閉める(F値を大きくする)と被写界深度が深くなり、広範囲にピントが合うようになります。遠くが良く見えないときに目を細めると、ピントが合いやすくなり見えやすくなるのと同じですね。

ピントは合わせた部分だけではなく、そのピントを合わせている距離にある物すべてにピントが合っています。点ではなくて、面で合っていることです。

F値の設定違いでどう写るか

F値の違いがどのように変わるのか、比較して確認してみましょう。

DSCF1766-1

これは夕方に約7キロ離れた場所からスカツリーをF8で撮影しています。
スカイツリーの上部を拡大して比較してみます。左からF5.6、8、11、16、22で撮影しています。

f5.6-f11
f16-f22

F5.6、F16、F22に比べて、ディテールをくっきりシャープに写っているのは、F8や11であることがわかるでしょうか。

絞れば絞るほど被写界深度が深くなり、隅々の細部までくっきりと写すのではと思いがちですが、F11以上に絞ると回析現象※1によってシャープさが失われてぼやっとしています。
※1 回析現象とは、光や音などの波動が進むときに障害物に遮られるとその背後に回り込む現象とのこと。

では、なぜカメラにはF22まであるのでしょう。絞りを開いた(F値を小さくした)場合と閉めた(F値を大きくした)場合をみてみましょう。

遠景はF値を絞って隅々までシャープに撮影するのが基本。ただし例外も

風景を撮影するときは、画面の隅々までディテールがくっきりとシャープに写っていることが理想です。そのためにはF8~F11がベストと言われています。

先に述べたように絞りすぎると回析現象でシャープさが失われ、開きすぎても周辺が暗くなり均一にくっきりと描写されなくなります。

ただし、遠景は「F8~11」が絶対というわけではありません。

DSCF0623-2
FUJIFILM X-T10 + FUJINON XF16-55mmF2.8 / ISO-1600/ 露出補正±0 / 絞りF18 / 露出時間1/2秒 / フィルムシュミレーション ヴィヴィッド

F18で撮影することで、ライトに光条(絞り羽根の形状が天光源に反映される現象)が発生しています。太陽や街灯の明かりなどを活かしてきれいに撮影したいときのテクニックのひとつです。

ただし絞りすぎると描写が甘くなるため、被写体にベストなF値を設定することが大切です。

カメラ撮影の醍醐味「ボケ」で表現力アップ

写真撮影するうえで、ボケは表現力の大きな要素のひとつです。 前景と背景をぼかすことで、被写体を際立たせることができます。
ボケを生み出すには「F値」「焦点距離」「撮影距離」「被写体と背景・前景の距離」が決め手になります。

●ぼける
F値:小さい、焦点距離:長い、撮影距離:近い、被写体と背景・前景の距離:遠い
●ぼけない
F値:大きい、焦点距離:短い、撮影距離:遠い、被写体と背景・前景の距離:近い

上記のポイントを上手く利用することでボケの効果が得られるので、カメラの設定のみならず自ら動いて距離を調節しながら撮影してみましょう。

DSCF5786-1-1FUJIFILM X-T10 + FUJINON XC50-230mmF4.5-6.7OIS / ISO-200 / 露出補正±0 /絞りF6.7 / 露出時間1/8秒 / フィルムシュミレーション ヴィヴィッド / AUTO

望遠で手前に花を入れて最大230mmF6.7で撮影。
一輪のバラをクローズアップして、前景と遠景にボケを入れることでさらに際立つ印象に仕上げました。
F6.7はF値が小さいとはいえませんが、望遠で撮影することで、前景・背景と被写体のバラの距離が開きボケが生じました。

DSCF8069-1FUJIFILM X-T10 + FUJINON XF16mmF1.4R WR / ISO-1600 / 露出補正±0 /絞りF4.3 / 露出時間1/75秒 / フィルムシュミレーション ヴィヴィッド / AUTO

クリスマスツリーの輪郭がわかる程度にF値を開いて撮影。ツリー付近は多くの人がいたので、人を写さないように焦点はツリーにせず、手前のクリスタルに合せました。

イルミネーションの季節はボケが魅力的な写真が撮影できるチャンスです。明かりを上手く利用することで、ボケが生まれて幻想的に仕上がります。

ボケをつくることは、さまざまな要素を瞬時に判断してコントロールできるという上級テクニックです。ボケを活かせる被写体は花やイルミネーションに限らず、いろんなシーンで見られます。
このシーンには絞りを開くか、開かないか、コントロールしながら、ぜひ写真撮影の醍醐味を楽しんでみてください。

<写真・文/川窪葉子>

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