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RICOH GR II レビュー|作例で見る、今だから使いたいスナップカメラ

RICOH GR IIを実際の作例とともにレビューします。

小さなボディに大きなAPS-Cセンサー、28mm相当の単焦点レンズ。そして、ポケットから取り出してすぐ撮れる軽快さ。

2015年に発売されたカメラですが、GR IIで撮っていると「新しいか、古いか」ということがあまり気にならなくなります。それよりも、目の前で起きたことにどれだけ早く反応できるか。GR IIは、そんなスナップ写真の面白さを改めて感じさせてくれるカメラです。

今回はRICOH GR IIの特徴を紹介しながら、実際の作例を見ていきます。

RICOH GR IIとは? ポケットに入るAPS-Cコンパクト

RICOH GR IIは2015年7月17日に発売された高級コンパクトデジタルカメラです。

有効約1620万画素の23.7×15.7mm APS-CサイズCMOSセンサーを搭載し、レンズは18.3mm F2.8。35mm判換算では約28mm相当になります。ボディは約117.0×62.8×34.7mm、バッテリーとSDカードを含めても約251gです。

APS-Cとは、一眼カメラにも広く使われている比較的大きなイメージセンサーのこと。GR IIはそれを、上着のポケットにも収まりやすいサイズにまとめています。

「大きなカメラを持ち出すほどではない。でもスマートフォンとは違う写真を撮りたい」

そんな日に、ちょうどいい一台です。

28mmだから、見つけた景色にそのまま入っていける

GR IIのレンズは35mm判換算約28mm。ズーム機能のない単焦点レンズです。レンズ構成は5群7枚で、非球面レンズを2枚使用しています。

28mmという画角は、人だけを大きく切り取るというより、その人がいる場所や周囲の空気まで一緒に写すのが得意です。

たとえば空港の窓越しに見えた光景。

雨に濡れた窓、働く人、飛行機。その一つだけを主役にするのではなく、目の前にあった状況そのものを一枚に収められるのが28mmの面白さです。

日常の何でもないものが、写真になる

スナップカメラを持ち歩く楽しさは、特別な場所へ行かなくても撮るものが見つかることです。

窓についた雨粒もそのひとつ。

GR IIは約10cmまで寄れるマクロ撮影に対応しています。遠くの景色だけでなく、身近なものへ少し近づいて撮ることもできます。

窓の向こうの景色ではなく、窓そのものを見る。

普段なら通り過ぎてしまうものにカメラを向けると、ただの雨の日が撮影する日に変わります。

GR IIは「きれいに撮る」だけのカメラではない

GR IIには内蔵フラッシュがあります。

現在のカメラでは省かれることもある小さなポップアップ式フラッシュですが、夜のスナップではこれが面白い存在になります。被写体を明るく写すためだけではなく、周囲の光や動きと組み合わせることで、肉眼とは違った瞬間を残せます。

夜の道路で撮影したこちらの作例では、人物には強い光が当たり、その周囲では街灯や背景が大きく流れています。

ピントが合い、ブレがなく、すべてが整っていることだけが写真の正解ではありません。

その瞬間に感じた不安定さや速度まで写し込める。GR IIを持って夜を歩くと、そんな撮り方も試したくなります。

モノクロにすると、光と動きだけが残る

カラーだけではなく、モノクロで遊んでみるのもGR IIらしい使い方です。

色の情報がなくなると、光、影、形、そして動きが強く見えてきます。

こちらの作例では人物の輪郭が大きく揺れ、背景にも動きが残っています。

記録写真として考えればブレかもしれません。しかし、その場にいたときの感覚まで残すことを考えると、この曖昧さそのものが写真になります。

シャッターを押すまでが速い「Full Press Snap」

GRシリーズをスナップカメラらしくしている機能のひとつが「フルプレススナップ」です。

通常は半押しでAFを合わせてからシャッターを切りますが、GR IIではシャッターボタンを一気に押し込むことで、あらかじめ設定した距離でそのまま撮影できます。

街中で「今だ」と感じた瞬間は、数秒後にはなくなっています。

カメラが考えるのを待つのではなく、自分が見つけた瞬間にシャッターを切る。このスピード感はGRシリーズの大きな魅力です。

Wi-Fiを初搭載したGRでもある

GR IIは、GRシリーズとして初めてWi-FiとNFCを搭載したモデルでもあります。スマートフォンへの画像転送やリモート撮影に対応し、2013年発売の初代GRから使い勝手を広げたモデルとして登場しました。

基本となる16.2MP APS-Cセンサーと28mm相当F2.8という構成を継承しながら、通信機能などを追加した世代です。

RICOH GR IIを今使う理由

1620万画素。28mm単焦点。手ブレ補正もありません。

数字だけを追えば、その後に登場したカメラの方が高性能な部分はいくつもあります。

それでもGR IIを持って歩きたくなる理由があります。

251gの小さなボディをポケットに入れ、気になったものを見つけたら取り出して撮る。そしてまた歩く。

雨の日も、夜も、何も起こらない普通の日も、カメラを持っていることで少しだけ景色の見え方が変わります。

RICOH GR IIは、写真を撮るために出かけるカメラというより、出かけた先を写真に変えてくれるカメラなのかもしれません。

中古のGR IIを探している方にも、スペックだけではなく、この「持ち歩いて撮る楽しさ」まで含めて一度触れてみてほしい一台です。

 

RICOH GR IIについて

2015年7月17日に発売された、レンズ一体型のコンパクトデジタルカメラです。

有効約1620万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載し、レンズは18.3mm F2.8。35mm判換算で約28mm相当の画角で撮影できます。

GRシリーズで初めてWi-FiとNFCを搭載し、スマートフォンへの画像転送や、対応機器との連携が可能になりました。また、設定した距離ですばやく撮影できる「フルプレススナップ」にも対応しています。

APS-Cサイズの大型センサーと28mm相当の単焦点レンズを、持ち運びやすい小型ボディに収めたデジタルカメラです。

幅・高さ・奥行:117.0mm×62.8mm×34.7mm(操作部材、突起部を除く)

重量:251g(電池、SDメモリーカード含む)

 

RICOH GR IIの商品一覧はこちら

 

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