皆様、こんにちは。
実は先日、お客様から「Canon EOS 5D Mark IV」をお買取りさせていただきました。

デジタル一眼レフの完成形とも称されるこの名機を目の前にし、「これは実際に動かして魅力を再確認せねばなるまい」ということで、当店のストックにあったこれまたユニークな銘玉「EF 35-350mm f/3.5-5.6 L USM」を装着し、街へと繰り出しました。

今回は、この一眼レフ黄金期を支えたシステムでの作例を交えながら、現代における実用性や描写力について詳しくレビューしていきます。
デジタル一眼レフの完成形「Canon EOS 5D Mark IV」の魅力
今回お買取りした「EOS 5D Mark IV」は、2016年に発売されたフルサイズ一眼レフカメラです。
約3040万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーと映像エンジン「DIGIC 6+」を搭載し、きめ細やかな解像感と豊かな階調表現を楽しめる一台です。静止画撮影時の常用ISO感度はISO100〜32000に対応しており、暗所撮影でもシャッタースピードを確保しやすい点が魅力です。
また、ライブビュー撮影時には「デュアルピクセルCMOS AF」が使用でき、スムーズなピント合わせが可能です。光学ファインダーを覗いて撮影する一眼レフならではの心地よさに加え、防塵防滴に配慮された堅牢なボディによる安心感も、現在なおEOS 5D Mark IVが評価される理由のひとつです。
10倍ズームの元祖Lレンズ「EF 35-350mm f/3.5-5.6 L USM」とは
今回組み合わせたレンズは、1993年に登場した「EF 35-350mm f/3.5-5.6L USM」です。
35mmから350mmまでをレンズ交換なしでカバーする、10倍ズーム比のLレンズです。発売当時、一眼レフ用交換ズームレンズとして非常に高いズーム倍率を実現した一本で、現在見てもかなり個性的な存在といえます。
ズーム機構には、前後にスライドさせて焦点距離を変える直進式ズームを採用しています。重量は約1,385gとしっかりありますが、広角寄りから超望遠域まで一本で対応できる自由度の高さは大きな魅力です。
手ブレ補正機構は搭載されていませんが、USMによるAFは実用的に使うことができ、5D Mark IVとの組み合わせでも、このレンズならではの幅広い撮影レンジを楽しめます。
【作例レビュー】新宿の街で試す、EOS 5D Mark IVと10倍ズームLレンズの描写力
ここからは、実際にこの組み合わせで撮影した作例をご紹介します。今回は明暗差の激しい都会のロケーションや、望遠の圧縮効果を狙えるシチュエーションを選びました。

まず、高架下の強い日差しが差し込む横断歩道を渡る女性を、少し引いた位置からスナップしました。 5D Mark IVの優れたダイナミックレンジのおかげで、ハイライトの白いスカートの質感を残しつつ、影になったアスファルトや背景のディテールまで破綻せずに粘り強く描写しています。35mmから始まる使い勝手の良い焦点域は、こうした不意に訪れる街中のシャッターチャンスにも柔軟に対応できます。

続いて、歩道脇に停められたバイクと男性を写したカットです。
背景がほどよく整理され、被写体の存在感が自然に引き立っています。Lレンズらしいコクのある色再現と、落ち着いた階調表現により、街中の何気ない場面にも奥行きのある雰囲気が生まれています。
直進式ズームは、被写体との距離感に合わせて素早く画角を調整できるため、歩きながら気になった場面を切り取るような撮影でも扱いやすさを感じます。
実際に使って感じたメリットと注意点
この組み合わせを実際に使ってみて感じた、リアルな操作感についてまとめます。
EF 35-350mm f/3.5-5.6L USMの大きな特徴は、35mmから350mmまでを一本でカバーできる焦点距離の広さです。広めの画角から望遠域までレンズ交換なしで対応できるため、撮影中に画角を大きく変えたい場面では非常に心強い存在です。
一方で、約1,385gという重量があるため、軽快に持ち歩くタイプのレンズではありません。実際に構えてみても、コンパクトなスナップ用レンズとはまったく異なる存在感があります。
ただ、そのぶん5D Mark IVのしっかりとしたグリップ感との相性は良く、重量のあるレンズでも安定して構えやすい印象でした。大きなレンズを装着して撮影する一眼レフらしい手応えも、この組み合わせならではの魅力です。
手ブレ補正機構は搭載されていないため、望遠域では手ブレの影響が出やすく、構え方やシャッタースピードには少し気を配りたいところです。それでも、一本で幅広い焦点距離を試せる面白さがあり、じっくり撮影を楽しみたい方には魅力を感じられるシステムです。
まとめ:今だからこそ味わいたい、一眼レフと銘玉のポテンシャル
Canon EOS 5D Mark IVとEF 35-350mm f/3.5-5.6 L USMの組み合わせは、最新のミラーレスシステムとは一味違う「写真を撮っている」という強い手応えを与えてくれます。
レンズの設計自体はクラシックですが、5D Mark IVのボディ性能がその潜在能力を最大限に引き出しており、吐き出す絵には現代のレンズにはない独特の深みとLレンズらしい力強さがあります。
Canon EOS 5D Mark IVについて
2016年9月に登場した、キヤノンのフルサイズデジタル一眼レフカメラ。
約3040万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC 6+」を搭載。高精細な描写と豊かな階調表現を楽しめる一台で、風景、ポートレート、スナップ、商品撮影まで幅広いシーンに対応します。
ファインダー撮影時には最大61点のAFシステムを搭載し、動きのある被写体にも対応。ライブビュー撮影時にはデュアルピクセルCMOS AFが使用でき、スムーズなピント合わせが可能です。
防塵防滴に配慮された堅牢なボディ、しっかりとしたグリップ感、光学ファインダーを覗いて撮影する一眼レフならではの操作感も魅力。現在でも実用性の高いフルサイズ一眼レフとして選ばれているモデルです。
幅・高さ・奥行:約150.7mm×116.4mm×75.9mm
重量:約890g(バッテリー、CFカード、SDメモリーカード含む)
Canon EF 35-350mm f/3.5-5.6L USMについて
1993年1月に登場した、キヤノンEFマウント用のLズームレンズ。
35mmから350mmまでを一本でカバーする10倍ズームレンズで、広めの画角から超望遠域までレンズ交換なしで対応できる、非常に個性的な一本です。発売当時、一眼レフ用交換ズームレンズとして高いズーム倍率を実現したレンズでもあります。
レンズ構成は15群21枚。ズーム操作は、鏡筒を前後に動かして焦点距離を変える直進式ズームを採用しています。手ブレ補正機構は搭載されていませんが、USMによるAFに対応しており、EOS 5D Mark IVとの組み合わせでも幅広い焦点距離を活かした撮影を楽しめます。
大きく重量のあるレンズではありますが、一本で35mmから350mmまで試せる面白さは、このレンズならではの魅力です。
最大径×長さ:約85mm×167.4mm
重量:約1,385g
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