Nikonの名機、ニコンF3シリーズの魅力に迫る!  

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Nikonの名機、ニコンF3シリーズの魅力に迫る!

2016/8/2

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ニコンF3というカメラを知っていますか?

ニコンのフラッグシップ機Fシリーズの3台目の機種として、初めて電子制御式シャッター・絞り優先AEを搭載し、20年の長期にわたって販売されたカメラです。

ニコンFシリーズの1桁ナンバーはニコン銀塩カメラのフラッグシップモデルに冠せられ、ニコンFからニコンF6までの6モデルが存在します。これらのモデルはアルファベットの「F」の後に数字が一文字だけ添えられることから、「F一桁機」とも呼ばれています。

本日は、このF一桁機の中でも、名機として名高いニコンF3についてお話させていただくとともに、多くのユーザーを長年にわたって魅了するその魅力に迫って行きたいと思います。

ジウジアーロの手でニコンの魅力がブラッシュアップ

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ニコンF3は、ニコン初のFシリーズ初代機一眼レフファインダー式カメラ「ニコンF」に続き、その設計を全面的に改良する形で生まれたニコンF一桁機唯一の自社内デザインの機種で最後にして最高峰の機械式シャッター機「ニコンF2」に続く形で、1980年3月にその産声をあげました。

F3の外観上の大きな特長は、アウディやアルファロメオのデザインを手がけたことでも有名なイタリアのカーデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロ氏によるデザインになったことで、無駄な要素をそぎ落として作られたフォルムは、とても斬新なものでした。中でも、右手で保持する部分に盛り上がったグリップを設け、さらに赤いラインを入れるなど、工業製品でありながらモダンな外観が話題を呼びました。

また、発売当初の機種のグリップ部にはメルセデス・ベンツのステアリングに採用されていた柔らかい素材が張られていました。(こちらは後にゴム素材に変更されています。)

FやF2がいわば、「質実剛健」な形をしていたのに対し、面を使った表現の大胆さと繊細さを併せ持ったF3のデザインはヨーロッパのカーデザイナーならではで、このデザイン性の高さによって、新しいフォルムに進化したF3はビジュアルの面でも多くのファンを獲得たといわれています。

ファインダー内部の液晶化により操作性が更に向上

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機構上の大きな特長としては、F一桁として初めて電子制御式シャッター・絞り優先AEを搭載したこと、そして、ファインダー内部が液晶化されたことなどが上げられます。

電子制御式シャッターは自社設計による横走りシャッターを採用し、シャッター幕はチタン製、開口時間はクォーツを組み込んだCPUで制御されます。使用可能なシャッター速度は8秒~1/2000秒、スピードライトは1/80秒以下のシャッター速度で同調し、ニコンFやニコンF2と同様ファインダーの交換が可能である点も大きな魅力です。

ファインダー内部表示の液晶化は、被写体を実像で見ながら、シャッタースピード、撮影モードが確認できるほか、露出計も搭載しており、撮影時の操作性が更に向上しました。それまでのカメラでは指針や簡単なLEDによる表示だったものファインダー内部の表示の液晶化は、それまでのフィルムカメラとは一線を画す画期的な機能追加でした。

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種類豊富なバリエーション

ニコンF3のもう一つの大きな特長として、そのバリエーション機種の豊富さが挙げられます。ここからは、F一桁機の中でもとりわけ種類豊富なF3のバリエーション機種の中から、カメラや機材をご紹介します。

ニコンF3ハイアイポイント

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ハイアイポイントファインダーDE-3を搭載したモデルで、F3HPと略称されます。F3HPはファインダーが違い、F3はアイレベルファインダーDE-2を装着したもので、F3の基本形です。F3HPはハイアイポイントファインダーDE-3を装着したもので、市場で最も見られる形です。違いはHPのほうがアイポイントが約25mmで、接眼部からやや離れてのぞいても視野が蹴られにくくなっています。

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ニコン F3/T

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外装をチタンとしたモデル。限定モデルだったニコンF2チタンと違い、通常モデルとして生産されました。各部の防滴性能強化が施されている点が特徴で、1982年の発売時にはチタンカラーのみでしたが、2年後の1984年には黒色仕上げのF3/T ブラックも発売されました。

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ニコン F3AF

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ニコン一眼レフカメラ初の市販オートフォーカスモデルでオートフォーカスファインダーDX-1を搭載しているのが大きな特徴です。通常の光学ファインダーを外し、AF機能を持つ着脱式のAFファインダーを装着して、モーターが内蔵されたAFレンズを装着することでAF撮影ができました。

ニコン F3P

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ニコンF3HPをベースに、プロカメラマン専用にチューンアップされたフィルム一眼レフ機です。F3HPの外観上の最も大きな違いはホットシューが付いている点で、代わりにTTLダイレクト測光がオミットされました。

ペンタ部分はチタン仕様になっており、堅牢性もさらにアップしたほか、シャッターボタンも防水仕様になっています。これらは全てプロフェッショナルのハードな使用環境を考慮しての改良と言えるでしょう。
発売当時は真のプロフェッショナルカメラとして、一般向けには販売されておらず、プレミアがつくカメラとして多くのアマチュアカメラマンの憧れの的でした。

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ニコンF3 リミテッド

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ニコンF3Pが多くのユーザーの要望を受け、一般向けに限定販売されたモデルで、外装に「Limited」の刻印がある以外はニコンF3Pと同一仕様になっています。ニコンF3Lと略称される場合もあります。

種類豊富なファインダーとスグレモノのモータードライブ

実に豊かなF3のバリエーション機種はどれも個性的で、それぞれに違った魅力がありますね。F一桁機の魅力を語る上で、欠かせないのが「ファインダー」です。ここではカメラのご紹介を一旦休憩して、ニコンF3用のファインダーについて少しお話をさせていただきたいと思います。

アイレベルファインダーDE-2

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ニコンF3においては、中央重点式TTL露出計がボディーに内蔵されたため、フォトミックファインダーはラインナップされませんでした。代わりに、ニコンF2に勝るとも劣らない数多くの別添ファインダーが発売されました。

アイレベルファインダーDE-2は、F3用ファインダーの中でも最もベーシックなモデルでそのコンパクトさ・軽量さが重宝されました。

ハイアイポイントファインダーDE-3

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眼鏡使用時でもファインダー視野が確保できるようにした、低倍率ハイアイポイント仕様のファインダーです。このDE-3の外装をチタン製とした「DE-4」があります。上の画像はこのDE-4ですね。

また、そのDE-4にJIS規格ホットシューを装備した「アイレベルファインダーDE-5」もあります。

オートフォーカスファインダーDX-1

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ニコンF3AFに標準装備された、モーター内蔵のオートフォーカスレンズAiAFニッコール80mmF2.8S、AiAFEDニッコール200mmF3.5Sを併用することでオートフォーカス撮影が、F3.5より明るいレンズでフォーカスエイド撮影が可能になるファインダーです。

ウエストレベルファインダーDW-3

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ファインダースクリーンを垂直上方から確認できるファインダーで、折畳式の5倍ルーペを内蔵しています。このファインダーを使用することによって、通常のポジションでは撮影できない構図の写真や、撮影しづらい被写体の撮影、物撮りやポートレート撮影が安定するなど、さらに幅広い用途に対応できるようになりました。

高倍率ファインダーDW-4

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こちらもファインダースクリーンを垂直上方から確認できるタイプのファインダーで、6倍ルーペを内蔵していました。また、このDW-4をベーシックも出るとして、医療用に特別に生産されたDW-4メディカルというファインダーも業務用に販売されています。上の画像はこちらのDW-4メディカルですね。

モータードライブMD-4

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本体と一体で設計・デザインされ、高速化と静粛化、巻上機構の最適化、制御のコンピュータ化など、F3の性能を大幅に向上することを目的としたモータードライブです。無調整で装着できるため、使い勝手が良く、多くのユーザーに重宝されました。

超希少!数量限定生産モデル

さて、ここからは、現在では非常に希少になった限定モデル機種のご紹介をします。

限定モデル①:ニコンF3H

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ニコンF3Hは、ニコンF3Pをベースにクイックリターンミラーを廃し固定式ハーフミラーを採用し、専用モータードライブMD-4Hとの併用で13コマ/秒の連続撮影が可能なハイスピードモータードライブモデルで、アイレベルファインダーDE-5を搭載していました。

スポーツ報道などの特殊用途向けとして限定販売され、販売時価格は48万円。生産台数はわずか500台程度と言われています。

限定モデル②:ニコンF3クラシック

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愛知県名古屋市にあるカメラ専門店、安藤カメラクラシックが自社の50周年を記念して企画した限定版で、カメラ自体の内容はほぼニコンF3チタンに準じたものになっています。

限定販売③:ニコンF3ラピタ2000メモリアルエディション

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2000年発売、ニコンF3最後の限定モデルにして、わずか限定100台の超希少モデルです。「大人の遊び」を提唱した、小学館の雑誌「ラピタ」が愛読者向けに100台限定で発売したモデルで、「LAPITA 2000/MEMORIAL EDITION」の刻印、グリップの赤ラインが緑ラインになっているのが特徴です。カメラ自体の内容はほぼニコンF3ハイアイポイントに準じたものになっています。

NASAからの要請で製造!F3の特殊モデル

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ニコンのカメラに対する評価は国内外でも非常に高く、F3シリーズのベーシックモデル、ニコンF3の発売された1980年にはNASA=アメリカ航空宇宙局からスペースシャトルに載せるカメラの発注がありました。

ビッグカメラと呼ばれる、画像右上の機種は、製造された特殊カメラで、長尺フィルムバッグを装着しており大型のためこう呼ばれました。宇宙空間での使用と耐久性を考慮し、外装のプラスティック部品は全て金属に置き換えられています。

ビッグカメラと対になる形で、画像右下のスモールカメラもスペースシャトルに載せるため、NASAからの発注を受けて作られたカメラです。こちらはビッグカメラに対してコンパクトな作りとなっており、前面のロゴ以外には反射防止用の黒い塗料が塗られているのが特徴です。

これらのほかにも、作家・松本清張の依頼を受けて作られた「松本清張モデル」や、冒険家・植村直己の南極点単独旅行の記録用として、ニコンF2に引き続き依頼があって作成された「ウエムラスペシャル」などの、個人限定のモデルも存在します。

中でも「ウエムラスペシャル」はアイレベルファインダー仕様でF3チタン発売に先駆けてチタン素材が使用されていた点において、F3の発展と、そのバリエーションの幅を更に広げる一翼を担ったモデルであったといえるでしょう。

さいごに

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いかがでしたしょうか?

F3は、後継のニコンF4が発売されても並行して製造が続き、ニコンF5が発売されて以降も製造され、F一桁シリーズでは最長の20年に渡って製造されました。

これはF3が、今回紹介したバリエーション機種や各種機材とともに、本当に多くのユーザーに長く愛されたという意味でも、正真正銘の名機といえるのではないでしょうか。

ちなみに、短期間ではありますが、ニコンF3・ニコンF4・ニコンF5が並行して販売されていた時期があり、3機種が同時に掲載されたカタログも存在します。フラッグシップ機が3機も同じカタログに並ぶのは近年のカタログでは信じられないことですよね。

20年の長きに渡って製造・販売されたこの名機も、採用されている電子部品の調達が困難になったこと、その部品の性能試験装置のメンテナンスがこちらも部品の枯渇により不可能になったことなどから2000年にその幕を下ろしました。

しかし、ユーザーの皆様のF3への思いは消えず、今も中古市場ではたくさんのF3が新たな持ち主の元へと渡っています。フィルムカメラに興味のある方はぜひ、ニコンのF3を一度手に取られてみてはいかがでしょうか?

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Nikon(ニコン)のフィルム一眼レフカメラ・レンジファインダーカメラ本体の買取注力品(一例)
Nikon(ニコン)の買取対象品

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