中古カメラがもっと楽しくなる!コンディション状態用語集【カメラ編】  

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中古カメラがもっと楽しくなる!コンディション状態用語集【カメラ編】

2016/7/27

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前回コラム『中古カメラがもっと楽しくなる!コンディション状態用語集【レンズ編】』、たくさんの方々にご好評いただき、大変嬉しく思っております。ありがとうございます。

まだご覧いただいていない方は、こちらのリンクからお読みいただけます。ぜひご一読くださいませ。

『中古カメラがもっと楽しくなる!コンディション状態用語集【レンズ編】』はこちら

さて、今回は、『中古カメラがもっと楽しくなる!コンディション状態用語集【カメラ編】』と題しまして、主に中古市場でも数が多く、その種類も千差万別のフィルムカメラに多く見られるコンディションについて説明させていただきたいと思います。

カメラの状態を表す用語もレンズと同じか、それ以上に多種多様なものがあります。また、レンズのコンディションを表す用語と字面は同じでも、意味やニュアンスが少し異なっていたりする場合がありますので、注意が必要です。

また、レンズのコンディション用語と同じく、用語の意味や成り立ちを知れば、中古カメラ選びや取り扱いに役立つ知識がさらに増えることは間違いありません。

カメラ外観のコンディション用語

それではまずは、フィルムカメラの外観コンディションに関する用語から詳しく見ていきましょう。
レンズと同じく、カメラの外観も、外観の状態=見た目だけの問題という風に思われがちですが、外観の状態によっては、写りに影響のある場合も大いにありますので、しっかり注意して見ていきましょう。

アタリ・ヘコミ

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カメラのボディやパーツに、本来はない欠損があること。ほとんどの場合、ぶつけたり落としたりして何かに当たったことでできます。カメラの場合は角部や底部などに見受けられることが多いです。多くの場合、カメラを落としたり、勢い良く何かにぶつけてしまったことによってできます。

「ヘコミ」は「アタリ」とややニュアンスが異なり、アタリが機材の部分的な欠損であるのに対し、ヘコミは機材の一部が歪んだり曲がったりなど、その形状が変わっていることを指す場合が多いです。

この「アタリ」「ヘコミ」がある機材を選ぶ際の注意点は、アタリ自体というよりは「凹みができてしまうほどの衝撃が加わったこと」にあり、機能的に不具合が発生している可能性があるので、目視や動作確認のほか、販売店の店員にもその影響や状態をよく聞く、また、可能であれば実写確認するなど、できる限りの状態確認をするようにしましょう。

スレ・キズ

2きず

「スレ」は読んで字の如く、擦れたような浅い傷をいいます。「キズ」は少し深めのスレ、というイメージです。擦過によって、塗装が剥がれていることを示す場合もあります。

外観(カメラボディ)上のスレ・キズは写りに影響することが無い場合がほとんどです。
一般的には「スレ」の多いものは少ないものに比べて安くなるので、外観上のスレが気にならないのであれば、あえてスレのあるカメラを購入するのも悪くないかもしれません。

カメラにおけるスレ・キズの中で、注意しなくてはならない点が2つあります。

1つは、コンデジやコンパクトフィルムカメラなどのカメラとレンズが一体になっている機材のレンズの表面にあるものの場合です。

これらは多くの場合、レンズに適していないクロスで、あるいは適したクロスでもゴミやホコリが付いたままレンズを拭いたりすることで生じる拭き傷であったり、アタリほどの強さでないにしろ、レンズ表面を何かにぶつけてしまったたりすることによって生じます。

こちらも交換レンズのスレ・キズ同様、薄いもの、小さなものであれば基本的には写りには影響しませんが、稀に写りに影響するスレ・キズもあるので、レンズ表面にあまりに大きなスレやキズのあるレンズ一体型のカメラは避けたほうが無難と言えるでしょう。

2つめはファインダーにおけるスレ・キズです。こちらもレンズ表面のスレ・キズと同じく、写り自体に基本的に影響はありませんが、被写体や風景を捉えるファインダーに大きなスレ・キズがついてしまうと、視界が遮られたりなど撮影に影響する場合は大いに考えられますので、よく注意してみるようにしましょう。

テカリ

プラスティックボディのカメラの場合、長年の使用で本来とは異なるテカテカとした光沢感が出ることがあります。これは「テカリ」と呼ばれ、プラスチックボディの機材独特の状態用語になります。

ベタつき

489217_m

大した不具合に見えなそうで、非常に厄介なのが、この「ベタつき」です。主にグリップ等によく発生します。これは、加水分解という現象で、グリップと空気中の水分とが反応し、分解され、ベタつくのです。

このベタつきは無水エタノールやシリコンスプレーなどで一時的に清掃、改善を図ることができますが、どの方法も一時しのぎにすぎず、さらに加水分解が進むと状態が悪化したり、酷い場合にはボロボロなって崩れ、カメラを汚すこともありますので、あまりにベタつきの酷いものには注意が必要です。

機構のコンディション用語

いよいよカメラ機構の状態について詳しく見ていきましょう。

カメラの内部やその機構についての状態異常は、交換レンズのコンディション同様、写りに直結する部分ですので、よく注意して機材選びをされることをおすすめします。

ホコリ・ゴミ

ペンタプリズム

交換レンズと同じく、カメラ本体においてもホコリ・ゴミは避けられない問題としてついて回ります。

フィルムカメラ本体において、ファインダーを覗くとホコリやゴミが写るとき、「プリズムに何らかの原因でほこり等が付着」してしまったか、「ファインダーの内部にホコリ・ゴミが入り込んで」しまったことが原因です。

画像上側の半透明のものがペンタプリズムと呼ばれる部分です。プリズムにホコリ・ゴミが付着した場合、大抵はこの中のホコリをブロアーなどで飛ばすと解決します。

厄介なのがファインダー内のホコリ・ゴミです。ここにこれらが入り込んでしまうと、交換レンズと同じく分解しての清掃や修理が必要になってきます。プリズムを清掃してもファインダー内からホコリ・ゴミが撮れない場合は、無闇に分解などをしたりせず、専門店かメーカーにメンテンナンスを依頼するようにしましょう。

カビ・カビ痕

ファインダーカビ

交換レンズの状態異常でも説明したカビはカメラにおいても発生します。
カメラにおけるカビの主な発生場所はファインダー内です。特に夏場、高温多湿となる日本では、保存場所によってはあっという間にファインダー内にカビが生えてしまいます。

ファインダー表面のカビに関しては、根の深くない初期のものであれば拭き掃除で除去できる場合も有りますが、ファインダー内部に発生してしまったカビの除去に関しては、ホコリ・ゴミと同じく分解しての清掃・修理になってしまうので、こちらもメーカーや専門店への依頼が必要になってきます。

以前弊社にて執筆させて頂いた、コラム『今だから知っておきたい!正しいケアと保管方法で大切な機材を守ろう! 』にて、カビの防止方法について詳しく説明をさせていただいております。よろしければご覧下さい。

コラム『今だから知っておきたい!正しいケアと保管方法で大切な機材を守ろう! 』

クモリ

ファインダークモリ
一般的にファインダーが透明クリアでなく、曇っている状態のことを指します。

レンズのクモリとやや異なり写りに直接悪影響を与えることはありませんが、撮影時の視界が極端に悪くなるなど、写真撮影に与えるデメリットは大きい上、こちらも清掃・改善が難しい不具合になるため、ファインダーに酷いクモリのあるカメラは避けたほうが無難でしょう。

モルト劣化

モルト
ミラーボックス内や裏蓋を開けたときの上下の溝などに貼られている黒いスポンジのような素材をモルトプレーンと言い、これらは遮光や緩衝材の役割をします。

「モルト」とは、それを略した言葉で、「モルト劣化」「モルト不良」などと記載されていることもあります。一般的にモルトプレーンは、経年劣化や加水分解などにより溶けやすいといわれていますが、カメラのモルトもその例にもれず、劣化し、やがて機能しなくなります。

裏蓋部分のモルトプレーンが機能しなくなると、光線漏れの原因となり、フィルムが感光する等重大な悪影響が出てしまいます。

なお、裏蓋部分のモルトプレーンの交換は、初心者でも比較的簡単に行えるので、カメラ店でモルトプレーン単体を購入して自力でトライしてみてもよいのではないでしょうか。

ミラーズレ

ミラーズレA

主に一眼レフ機におけるコンディションになります。
ミラーにおける状態異常として最も多いのが、「ミラーズレ」という症状です。これは、ミラーの手前にストッパーを設けなかったがために起こる症状で、経年劣化と言い切れない設計上の不具合にあたるのではないか、という機種もあります。

ひどいものになると無限遠時、ミラーの出っ張りがレンズに当たってシャッターが切れなくなったり、ミラーやレンズにキズがついたり、最悪の場合破損するすることもあります。

修繕には専門的な知識と技術が必要になりますので、ミラーズレが発生してしまっている機種は、よっぽど欲しい!というもので無い限りは避けたほうが良いでしょう。

ミラーに関係する不具合に、こちらのミラーズレとは別に、「ミラーアップ」という状態異常もあります。本来ミラーアップとは、一眼レフカメラにおいて、シャッターを切る前に前もってミラーを上げた状態で止めておく機能のことを指しますが、不具合としての「ミラーアップ」はこのミラーが上がったまま降りてこなくなる不具合のことを言います。

多くは、カメラ本体に転倒や落下などの衝撃が加わったことによるものが大きいのですが、こちらも修繕はかなり難しい不具合になるので注意が必要が必要です。

プリズム腐食

腐食

フィルム一眼レフでは、機種によって非常に多い不具合の一つです。
プリズム腐食の原因は、プリズムを蒸着させている媒体(アルミや銀など)が、経年変化ではがれてきたり、プリズム固定のモルトが溶けることによって腐食を起こすことによって発生します。

修理に関しては再蒸着するしかありませんが、1.5万円~2万円ほどの費用がかかることを覚悟しておく必要があるでしょう。

もしくは、プリズムに異常の発生していないジャンク品を購入して、移植修理を施すほうが経済的にも得策である場合もありますので、専門員の方と相談してみるのもいいかもしれません。

シャッター不良

シャッター幕(要補正)

シャッター幕に関する不具合には大きく分けてシャッター幕自体が破損、もしくは故障している「シャッター幕不良」とシャッター自体は動くがシャッター速度に問題がある、「シャッター速度不良」が挙げられます。

シャッター幕不良には、いくつかの原因が考えられますが、幕と軸を繋いでいる部分 (リボン)が切れてしまったり、軸の油切れが原因だと思われます。油切れの場合は左右の軸の上下に油(グリス)を差すことで改善が図れます。

また、シャッター幕不良のもう一つの大きな原因としては、フィルム装填時にシャッター幕に直接触れてしまうことで、幕にズレや歪みが生じ、それが大きくなることによってシャッター幕同士がかみ合わさってしまったりする不具合が見受けられます。

シャッター速度不良は文字通り、シャッター速度が極端に遅くなってしまう現象で、1/15以下の低速シャッター時にこの症状が現れる場合が多いです。機械式シャッター機構を搭載している古い機種に多く見られ、シャッターそのものの作動不良が原因の場合が多いです。

また、シャッターユニットの内部にも経年劣化による溶融粘着をおこす緩衝ゴムが使われており、これが 、シャッター羽根駆動リンクの作動に障害となる場合もあります。
つまり、原因がシャッターユニット内にある場合と、ミラーボックスの機構側にある場合とがあり、両方同時に起こることもあります。 どちらも修繕には手間と費用がかかるため、注意が必要な不具合のうちの一つです。

露出計不良

露出計(要補正)

文字通り露出計の故障になります。露出計に不具合があると適正な露出が図れないため、当然写真撮影に影響します。古いフィルムカメラで見受けられることが多い不具合のうちの一つです。

多くの場合、接触不良の可能性が高いので、電池を収納するフタや、ボディにそれをねじ込む接点、あるいは電池が接触する接点部分を清掃することで安定する場合もあります。

また、古い機種の場合、単なる電池切れの場合もありますので、電池も交換してみましょう。

この方法で直らなければ、カメラボディ内部の接触不良な可能性があります。こうなった状態のカメラを正常の状態に戻すためには、やはりメーカーか専門店に修理してもらうのが最も確実です。露出計を別売で購入して、カメラと併用する、という手もありますがこちらの購入はカメラの修理代金との比較で決めるとよいでしょう。

巻き上げ不良

巻き上げ

巻き上げが不具合になる原因には様々なケースがあります。中でも多く見られるのが、軍艦部の内部にある、巻き上げ軸とフィルムのカウンターの円盤の下側にカムがありますが、経年変化や汚れなどでこのカムがうまく噛み合わなくなることがあることに起因する巻き上げ不良です。

カムが噛み合わなくなると、巻き上げが一度ですまなかったり、空回りしたりするので、フィルムカメラにおいては交換・修理が必須になってきます。

カウンター不良の修理にも分解修理の作業が必要になってくるため、よほどカメラの修理に熟練した方で無い限り、ご自身での修理は避けたほうが無難でしょう。

スイッチ・ダイヤル不良

スイッチ・ダイヤル

こちらも内部の電気関係の接触不良や、度重なる使用によるスイッチ・ダイヤルの消耗・破損、あるいは、落下などの衝撃によってもの自体が歪んでしまったりなど、原因は様々です。

スイッチ・ダイヤル部分が反応しなくなるのが主な症状ですが、そのほかにも固着して動かなくなったり、押し込んだスイッチがそのまま戻らなくなったりしている場合等もあります。

こちらの不具合に関しても、多くの場合メーカーや専門店による修理が必要になってきます。また、これらのスイッチやダイヤルは写真撮影の際に必ずと言っていいほど使う部位がほとんどです。修理が難しそうであったり、高額な修理費用がかかってしまうカメラなどに関しては、避けたほうがよいでしょう。

セルフタイマー不良

セルフタイマー

フィルムカメラのセルフタイマーの多くはゼンマイ式になっており、セルフタイマー不良はこの部分ゼンマイ部分やレバーに不具合が生じていることを指します。
原因としては、内部の油切れやゼンマイ部分の破損、フィルムの巻き込みなど、こちらも様々な場合があります。

セルフタイマーが完全に動かなくなってしまっている場合、無理に動かそうとするとダイヤルが折れたり内部の機構、あるいはタイマー以外の部分(シャッターなど)まで破損してしまったりなど、更に被害が多くなることも少なくありません。

また、セルフタイマーを使った撮影を一切しないつもりでも、セルフタイマーの不具合がシャッター等の他の部位にも絡んでいたりする場合もありますので、販売店の専門員の方のお話をよく聞いて購入するようにしましょう。

二重像ズレ

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いよいよ、フィルムカメラのコンディション状態用語も残すところあと一つとなりました。
最後は、レンジファインダー機によく見られる二重像のズレについてご説明させていただきます。

レンジファインダー機は、その構造上、二つの像を合致させてピントを合わせる仕組みになっています。二重像ズレはこの2つの像のピントが合わず撮影に大きな影響が出ます。

また、二重像のズレには「縦ズレ」と「横ズレ」の2種類が有ります。
横像のズレは、文字通り上の画像のように横にズレることを言います。レンジファインダー機の横像は常にずれており、これを合わせることによりピントを得るため、この横像のズレはピントに直接影響するので、必ず修理が必要になってきます。

縦像のズレは、ピントには直接的な影響はありませんが、ファインダーを覗いていてこのような状態になっていると気分が良いものではありませんし、横像が本当に合っているかも確認しづらいので、調整されていた方がよいでしょう。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

レンズ選びの際と同じく、こうしたカメラのコンディションを示す用語を理解しておくと、自分で機材の良し悪しが判断できるだけでなく、商品説明文や販売員の方の話などもより深く理解できます。

また、ご自身のカメラに何か不具合が生じたときに、その不具合がどのようなものか、しっかり判断できれば、無闇に自分で修理しようとして大切なカメラを判損させてしまうなどの悲劇を回避することができるでしょう。

知識をつけることによって、よりよい機材に出会う確率は格段にあがるのはレンズもカメラも同じです。豊富な知識を武器に、皆さんがより良い機材に出会って、すばらしい写真を撮ってくださることを楽しみにしています。

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