構図を意識して、魅力的な写真を撮ろう!【後編】  

contact
tel btn
Menu

構図を意識して、魅力的な写真を撮ろう!【後編】

2016/4/1

DSCF6410-1

プロカメラマンの川窪 葉子さんに記事をご寄稿頂きました!

川窪さんの作品が見られるHPはこちら↓

http://www.yoko-kawakubo.com/

前編に引き続き、写真の構図について解説して頂きました。

いつも何気なくとっていた写真も、構図を意識するだけでグッと印象が変わってきます。

主題となる被写体をどのように写しだすのか?主題以外の空間をどのように使うのか?

描き方次第で同じ景色が別世界のようになるのが写真の魅力の一つです。

その世界の描き方の一例を、前編に引き続きご紹介致します。

以下本文です。

構図を意識して、魅力的な写真を撮ろう!【後編】

構図とは写真を構成するさまざまな要素を、どこに配置するか決めること。この構図を活かすことで写真全体にバランスの良いまとまりが生まれ、美しく見えるようになります。

基本の構図を覚えておくと、場面に応じた構図で自分のイメージしたとおりの写真を撮ることができるようになります。

前編では「三分割法」「三角構図」「二分割(シンメトリー)構図」「対角線構図」の4つをみてみました。今回、後編では「対射構図」「フレーム構図」「黄金分割構図」「日の丸構図」をご紹介します。

【対射構図】 遠近感でダイナミックに

放射状に被写体を配置する構図で中心に視覚を誘導し、三角構図と同様に高さや奥行きなどを強調する効果が得られます。せまる迫力で、視線を惹きつける効果は絶大です。

DSCF4728★-1FUJIFILM X-T10 + FUJINON XF16mmF1.4R WR / ISO-800 / 露出補正-1 / 絞りF1.4 / 露出時間1/15秒 / フィルムシュミレーション ベルビア / WB AUTO

出入口に向かって歩く人が出入口の明るさで引き立っていたので、そこへ視線を誘導するよう中心に配置。壁の垂直ラインと、床と天井の水平ラインを揃えるようにしながら撮影しました。また絞り優先で人物に焦点を合わせ、絞りを開放最大F1.4にすることで手前をぼかして視線がより中心へいくようにしています。

対射構図は広角レンズで撮影すると、相性が良い構図です。

DSCF6455-1FUJIFILM X-T10 + FUJINON XF23mmF1.4R WR / ISO-200 / 露出補正+1 / 絞りF11 / 露出時間1/25秒 / フィルムシュミレーション ベルビア / WB AUTO

紅葉のメタセコイアを見上げて撮影。さらに中心部分を三分割構図の分割点、右上に配置することで左側の木を長く入れて高さを強調させました。左下に太陽を配置し、対角線構図も意識しています。
横から木々を撮影するよりも、空高く木々がグーンと伸びているように見えます。

撮影する時の注意はファインダー越しだと顔を上げ、手も上げてでは体勢が苦しくブレやすくなること。肘を体に引きつけ、レンズは上部に向けてバリアングルを垂直にしながら、撮影するのも良いでしょう。腰を下ろしてローアングルから構えるとさらに高さがアップします。
高層ビル群を撮影するのにも向いています。

【フレーム構図】 フレーミングで絵画の世界観を

ポイントとなる被写体をフレームのように壁や窓などで囲って撮影します。ほかに額縁構図、トンネル構図などとも呼ばれています。
囲うことで主題に視線が集まり、全体的に絵が締まって見えます。

DSCF1615-1FUJIFILM X-A1 + FUJINON XF23mmF1.4R WR / ISO-200 / 露出補正+1 / 絞りF9 / 露出時間1/60秒 / フィルムシュミレーション ベルビア / WB AUTO

窓枠をフレームとして利用することでビル群の風景に視線を誘導。枠を黒にすることで空の青さが引き立ち、全体的に引き締まりました。
紅葉の季節になると多く見られる、部屋から外の紅葉を切り取って魅せるお寺もこのフレーム効果を利用しています。そこにまるで絵が描かれたような世界観を感じられます。

明暗差が激しいときは、ダイナミックレンジを最大にして、採光でスポットを選びAEロックをかけると良いでしょう。

DSCF6410-1FUJIFILM X-T10 + FUJINON XC16-50mmF3.5-5.6 OIS / ISO-200 / 露出補正0 / 絞りF11 / 露出時間1/5秒 / フィルムシュミレーション ベルビア / WB AUTO

窓や壁などの建物だけではなく、このように主題の被写体を囲む方法もあります。周囲を黒枠のみならず、これからの季節であれば桜単体のみを撮影するのではなく、主題を桜などで囲うのも良いでしょう。

【黄金分割構図】 誰もが美しいと感じる黄金比

黄金比はオウム貝の対数螺旋や松ボックリのかさなど自然界でも多く見られ、古代ギリシャからもっとも美しい比率とされています。黄金比ではレオナルド・ダビンチのモナリザや葛飾北斎の冨嶽三十六景が有名ですね。

写真の構図にも黄金分割が存在します。画面内に対角線を引き、さらに角から先に引いた対角線と直角に交わる部分が黄金分割点と呼びます。この黄金分割点に主題を配置すると、空間にゆとりが生まれて、バランスが良くなります。

厳密には三分割法とは違いますが、覚えるポイントは似ています。黄金分割点は三分割点よりも少し内側になります。

軽井沢-1-1FUJIFILM X-A1 + FUJINON XC16-50mmF3.5-5.6 OIS / ISO-2500 / 露出補正+1 / 絞りF8 / 露出時間1/2秒 / フィルムシュミレーション ベルビア / WB AUTO

右に空間を入れ左上のツリーからカップル、右手前に続くアプローチへと視線を誘導することで安定感が出ました。 特にスナップではこの黄金分割構図が力を発揮する構図です。日の丸構図や漠然となりがちなスナップもこの構図でバランスが良くなるので、ぜひ試してください。

【日の丸構図】 存在感のインパクトを強調

日の丸のように中央に被写体を置いた構図です。平凡で動きがなく単調に仕上がるため、良くない構図として取り上げられますが、逆に言えば存在をどっしりとアピールしたい時には有効です。

DSCF5833-1FUJIFILM X-T10 + FUJINON XF23mmF1.4R WR / ISO-200 / 露出補正+1 / 絞りF11 / 露出時間1/25秒 / フィルムシュミレーション ベルビア / WB AUTO

安定した存在感を引き立てるため、真正面から撮影。無駄な空間を入れずに、画面いっぱいに入れることで迫力あるように仕上げました。
動物や昆虫の顔を真正面から、飛行機を真下から見上げるなどでも応用できます。

前編と後編で8つの構図について紹介しました。
主題を活かし美しく撮影するための基本的な構図として覚えておくと、いざという時に役立ちます。

ただ構図にこだわりすぎたり、この時はこれでと決めつけたりせずに、いろいろな構図で試すことも大切です。アンバランスから生まれる美しさが魅力的に見えることもあるからです。

一番大切なのは感性・感覚です。磨きをかけるためのテクニックとして構図はあります。
紹介した構図を頭の片隅に置いて、自分の感性と感覚に従いなら自分流にアレンジしていただければと思います。

<写真・文/川窪葉子>

高値買取中の商品

川窪さんがお使いの富士フイルム製品も、他店圧倒価格にてお買取しております。高値買取対象商品の一部を公開中なので、よろしければご覧ください。公開していない商品もございますので、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
DSC_0056

FUJIFILM(富士フイルム)のミラーレス一眼カメラの買取注力品(一例)
FUJIFILM(富士フイルム)のコンパクトデジタルカメラの買取注力品(一例)
FUJIFILM(富士フイルム)の交換レンズの買取注力品(一例)

この記事が少しでもお役にたったら、Twitter、Facebook、はてブでシェアを頂けると励みになります。

フォローはこちら 役立つ情報配信がんばります。
ぜひお願いいたします。

新着情報&お役立ちコラム

TOP

フォトな場所 #01 那谷寺(石川県小松市)編

お久しぶりです。 秋もすっかり深まり朝夕はめっきり肌寒くなってきましたね。気温の変化の大きな時期ですが、風邪などひいていらっしゃらないでしょうか? 秋と…

top

高級コンデジの代名詞!RICOH GRデジタルシリーズの革新と伝統を知る!

「撮りたい」と思った写真を撮るための動作が淀みなく行えるよう配慮されたボディ形状・ボタン配置、更なる進化を遂げた銘玉GRレンズ、そして、小型化された撮影システム…

top

銘玉GRレンズ搭載!RICOHのフィルムコンパクトカメラGRシリーズの魅力に迫る!

「GR」というフィルムカメラのシリーズを知っていますか? 1984年のコンタックスTシリーズの発売に端を発した「高級コンパクトカメラ」というジャンルのカメ…

top

圧倒的な色表現が最大の魅力!富士フイルムXシリーズ徹底紹介!!

「お正月を写そう♪」や「写ルンです」で有名な日本の代表的なフィルムメーカー、富士フイルム。 CMの影響からか、フィルムや使い捨てカメラのイメージが強いかも…

さいごに

高級コンパクトカメラのパイオニア、コンタックスTシリーズの魅力!

コンパクトカメラで一眼レフ並みの写真が撮れる――。 スマートフォン(以下スマホ)での撮影が広く普及した昨今、一眼レフ機や交換レンズを揃えるほどではないけれ…

もっと見る