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トリミングを使いこなそう!

2016/3/28

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写真がデジタル化したおかげで、写真を撮影した人自身がとても手軽に自分の撮った写真に手を加えることが出来るようになりました。

Adobe社のPhotoshopをはじめとする、写真を編集するための非常に優秀なパソコン用ソフトが揃っていることもあって、今回説明するトリミングも含め、様々な編集をユーザー自身が行えるようになっています。

こうした状況は、フィルム時代ならば専門家に任せるしかなかった写真の最終的な追い込み作業を撮影者自身が直接行なうことで、より撮影の意図を写真に反映しやすくなっていると言えるでしょう。

そういった「フォトレタッチ」と呼ばれる作業のうち、今回は「トリミング」と呼ばれる操作に関して少し掘り下げてみます。

トリミングって何?

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このコラムを読んでくださっている読者の方々には、今更説明する必要もないかもしれませんが、今一度改めて「トリミング」について説明させてください。

「トリミング」とは「暗室やコンピュータ上での写真の画像処理において、画面の一部だけを切り出す加工」のことを言います。

ただし、英語では暗室でプリントするときに一部を切り取るのクロッピング(cropping)と言い、仕上った写真をはさみなどで切って加工することをトリミング(trimming)と言います。また、広義では写真の外形を変えたり、印画紙の一部だけにプリントして他を余白にすることもトリミングに含まれます。

デジタル全盛の現在においては、撮影後の写真をパソコンやスマートフォンなどのデバイス上でこうした編集操作を行なうことのほうが「トリミング」の意味としては一般的かもしれませんね。

それでは、次からはこのトリミングを取り巻く環境や実際にどのような工程があるのかなど、ポイントを絞ってトリミングについてもう少し詳しく見ていきましょう。

撮影に対するポリシー

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写真を撮る方は、それぞれ独自のポリシーを持って撮影に臨まれていると思います。

その中の一つとして、「写真は撮影の際シャッターを切った時点で完成する」という考え方があります。この考え方をちょっと極端に進めてみると、撮影後にフォトレタッチの処理で写真の追い込みを行なったり、様々な編集を行なうのは「邪道」となってしまうような操作なのかもしれません。

構図は出来るだけ撮影時に追い込むのが理想ではあります。あとからトリミングで一部を切り取るような操作が必要になるような形だと、カメラの画質をギリギリまで引き出すという観点では確かに損をする形になります。

ただ、現在のデジタルカメラ、特にイメージセンサーの大きな機種で多少のトリミングを行なう程度の操作では、通常の利用の範囲では十分以上の画質を保てるだけの画素数を確保できます。また、メーカーによっては、撮影時に画面を「クロップ」して、事実上画面の一部をトリミングするような機能を備えたカメラもあります。

撮影時にギリギリまでフレーミングを追い込んで、狙い通りの一枚を一発で完成できることは、最高に気持ちよく、また達成感も十分にあります。

ですが、いろいろな厳しい条件下では、あとから調整を加えることを前提とし、余裕を持った撮影を行なう方が結果として成功率を上げられるケースが多いと思います。

自分で撮影後にいろいろな調整を手軽に行えるデジタルカメラならば、もっといい意味で「ゆるい」撮影への臨み方でも良いのかもしれません。

実は自動的にトリミングされているケースも

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今のデジカメは、レンズの図形歪み収差(糸巻き型収差、樽形収差など)の補正を自動で行なってくれる機能を備えた機種があります。また、この機能が標準設定となっているカメラも増えています。

そして実は、図形歪み収差の補正機能が働く場合には、自動的にわずかではありますが画面はトリミングされています。

最近はこの自動補正機能を用いる前提で、あえて図形歪みを残すような設計を行なっているのではないか?と思えるレンズさえも出てきています。このような現在のカメラを取り巻く状況も、もっとトリミングに関してはゆるく考えても良いのではないかと思う理由の一つです。

トリミングで出来ること

結果的にトリミングすることになる、という内容もありますが、積極的にトリミングを使ってやることでいくつか面白いカメラの使い方も出来るようになります。

デジタルズーム的使い方

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一般にトリミングと言ってすぐに思いつくのはこの使い方ではないでしょうか。
画面の中の一部の被写体を拡大するためのトリミングです。

この対応を撮影現場のカメラのみで行えるのが「デジタルズーム」とか「デジタルテレコン」、「クロップ」の機能であるとも考えることが出来ます。

スマートフォンや普及型のコンパクトデジカメの画像では、画像を強拡大してドット・バイ・ドットで見てみるとかなり画像のアラが見えてしまいますので、事実上そこまでのトリミングはかなり苦しいと言わざるを得ません。

しかし、大型センサー搭載のカメラであればほとんどの場合、1ドットが見えるところまで拡大を行なっても、全く問題のない画像の品位が確保されています。

ですので、最終的な写真のフィニッシュとする解像度によっては、思い切った拡大を行なってやることも可能です。

画面の水平・垂直の調整

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多くの人はカメラを自然に構えた時に、画面の水平になり切らずにカメラが右に傾いたり左に傾いたりする癖を持っているものです。

また、画面内に水平の基準となるオブジェクトがなく、斜め方向の線のみがいくつも別方向に走っていたりする場合には、画面の見た目にだまされていつの間にかカメラが傾いてしまうケースも多々あります。

この傾きの問題はたくさん写真を撮って経験値を蓄積することでだんだんと改善していくことができますが、完全にこれをゼロに押さえ込むことはなかなか大変なものです。また、うっかりカメラが傾いてしまったショットに決定的な瞬間が写っている場合もあり得るでしょう。

こういったケースでは、後処理で画面の水平の出し直しを行なって画面の傾きが原因となっている画像の不安定さ・不自然さを解消することが出来ます。
現在の画像編集が可能なパソコン等であれば、画像の傾きの調整を行える機能がほとんどのフォトレタッチソフトに搭載されていると思います。

この際、画像を空白のない一般的な長方形のものとするためには、画面の中央部をトリミングすることになります。あくまでも結果的に、ではありますが、この調整も間接的なトリミングの利用ということになります。

デジタルシフト

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広角レンズを使って建物などを見上げるようにして撮影すると、パースの強調によって建物の上側がすぼまった形で写ります。通常はこの写り方が特に問題になることはありませんし、超広角レンズを使って強烈なパースを活用すれば、いかにも超広角レンズらしい非日常的な表現として活用することができます。

一方で、写真の用途によっては建物の上が小さく写りすぎていない写真が求められることがあります。建物の完成予想図のようなパースのかからない写真等がこれにあたります。

通常はこういったケースでは、レンズを光軸に対して水平に移動させることが出来る「シフトレンズ」を使ってパースをキャンセルあるいは軽減してやります。

このシフトレンズの機能をトリミングでシミュレーションすることも出来ます。

どんな超広角レンズを使っても、カメラを水平に保って建物に正対する形で写真を撮影すると、パースのかからない写真を撮影することが出来ます。そのまま仕上げてしまうと画面の約半分が地面という写真になりますが、その写真から建物の部分をトリミングして切り出すことで、建物本体にはパースのかかっていない写りの画像を取り出すことが出来ます。

撮影したい建物などの被写体の大きさと、被写体までの距離によっては普通に撮影するよりもずっと画角の広いレンズが必要になります。
これには非常に高価なシフトレンズが必要になりますが、パソコン上でのトリミングを用いれば、誰でも比較的手軽にシフト効果を得られます。

なお、こうした写真を撮影する際には、カメラの電子水準器の機能を活用しましょう。特に超広角レンズでは、ほんのわずかなカメラの傾きでもすぐに強いパースがかかってしまい、狙った量のシフト効果を得にくくなります。

後からトリミングを行なうとはいえ、元になる写真の撮り方も重要である例の一つであるといえます。

まとめ

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写真がデジタル化したおかげで、パソコンがあれば撮影者自身が気軽に写真の編集を行うことができるようになりました。

今回ご紹介したトリミングの使い方もその一つです。Photoshopをはじめとする本格的なフォトレタッチソフトがあれば、より高度な対応も行えるようになります。

ですが、そのようなコストのかかるソフトだけではなく、無償で利用可能なソフトの中にも非常に高度な機能を持ったソフトもあります。パソコンも現行の機種であれば、そこそこの性能があればデジタル一眼レフなどで取った高解像度の画像にも十分対応可能です。

さすがに画像編集を生業とするプロのように、大量の写真を仕事で求められるレベルでのフィニッシュワークを行なうには、それなりにしっかりしたパソコン本体やディスプレイなどが必要になりますが、ちょっとしたプラスアルファを求める程度の操作ならば、フォトレタッチは思っているよりもずっと簡単に始められるものなのです。

パソコンをお持ちなら、一度パソコン側でデジタルカメラの写真を「いじって」みませんか?要領が分かってくると、それ自体も楽しい撮影プロセスになると思いますよ。

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