銘カメラシリーズ紹介・コンタックスGシリーズ 前編  

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銘カメラシリーズ紹介・コンタックスGシリーズ 前編

2016/3/9

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コンタックスは現在では消滅してしまった高級カメラブランドです。かつてドイツのツァイス・イコンが製造していたレンジファインダーカメラ製品にコンタックス(Contax)の名称が使われていましたが、1961年にコンタックスシリーズの最終型・コンタックスIIIaが製造中止になったのを最後に、コンタックスの名称は世間からしばらく姿を消してしまいました。

ツァイス・イコンが1971年にカメラ事業を中止した後に、日本のヤシカと契約を締結し、カール・ツァイスブランドのレンズを採用した高級ブランド・コンタックス(CONTAX)となって復活しました。

日本ブランドとなって以降は一眼レフカメラの販売を続け、RTSシリーズなどのヒット作を生み出していきました。1983年にヤシカは京セラの傘下となり、高級コンパクトカメラを代表するTシリーズや今回紹介するGシリーズなど、一眼レフ以外のカテゴリのカメラ製品を展開していきました。

Gシリーズとは?

今回紹介するコンタックスGシリーズは、1994年から2005年まで販売されていたレンズ交換式オートフォーカスカメラシリーズです。オートフォーカスレンジファインダーと銘打たれていましたが、距離計式ではありませんでした。

カメラ・レンズともにチタンカラーで統一され、機能面・デザイン性・画質などあらゆる面で完成度が高く、多くのユーザーに支持されました。高級感を放ちつつも旧コンタックス製品に比べ比較的安価だったため、シリーズ通して多く流通しました。

Gシリーズはカメラ本体で2機種、交換レンズは7種類ラインナップされました。京セラのカメラ事業撤退に伴い2005年3月に生産が終了し、補修サービスは2015年3月をもって受付が完了してしまいました。今では中古でしか入手ができず、修理もできないためコンディションの良いものは今後ますます減少していくことでしょう。

今後希少価値が上がっていく本シリーズ製品群の、前編ではボディ2機種をご紹介していきます。

カメラ本体

ラインナップは2機種のみ。限定品が1機種存在します。

どちらも非常に個性的な機種で、いまだに根強いファンがいらっしゃいます。

コンタックスG1

g1
1994年に発売されたシリーズ第一号機。シリーズ独自のGマウントを採用し、外装はチタン製。

ファインダーは実像式ズームファインダーで、視野率は90%。レンジファインダー特有のブライトフレームや2重像は表示されません。このためピント合わせが正確に行えたか確認できないという弱点があり、時々ピントの外れた写真が出来上がってしまいます。失敗をしないためには、何度か撮影し癖のある動作の特性をつかむ必要があります。

AF測距はパッシブ方式を採用し、コンティニュアスは非対応。発売当初は、ゾナー90mmレンズを使うとピントが合いにくいという苦情が多く寄せられました。

シャッター速度は、絞り優先モードでは1/2000秒~16秒、マニュアルモードでは1/2000秒~1秒となっており、シンクロ同調は1/100秒以下。連続撮影モードは1モードのみ選択でき、秒間2コマの連写が可能。

発売当時のレンズは4種類がラインナップされていましたが、後継機のG2発売に合わせて新たに2種類のレンズ(ビオゴン21mm、プラナー35mm)が追加されました。しかし、G1ではそれらの後発レンズに内蔵ROMが対応しておらず、使用するにはメーカーによるROMの書き換えを行う必要がありました。中古市場では「ROM改造済み」「ROM未改造」の2種類が出回っており、フィルム室のシールの色で見分けることが可能です。(未改造は銀色・改造済みは緑色のシールになっている)シリーズ最後発となったズームレンズ・バリオゾナー35-70mmはROM改造しても対応しません。

チタン製の外装は堅牢で多少のスレなどはものともしませんが、グリップのラバーやプラスチックが多用されている内部部品、フィルムカウンターなどが劣化しやすいです。特にラバーの劣化やフィルムカウンターの液晶漏れはよく見られる不具合で、中古品を買う際には注意が必要なポイントです。

コンタックスG2

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G1発売の僅か2年後にリリースされた後継機です。G1にいくつか問題点があったため、それらを改善した機種が早々に発売されました。

G2のAFはパッシブ方式とアクティブ方式の併用となり、G1で難のあったオートフォーカス性能が向上しました。

連続撮影モードはHi・Lowの2種類から選択できるようになり、最高秒間4コマの高速連射が可能となりました。また、最高シャッタースピードが絞り優先モードは1/6000秒、マニュアルモードでは1/4000秒に引き上げられ、表現の幅が広がりました。フラッシュ同調も1/200秒以下となり、より多くのシーンで使えるようになりました。

ボディは一回り大型になり、重量も100gほど増加しました。

G1のようにROM改造することなく、シリーズ全てのレンズが使用できます。ズームレンズ・バリオゾナー35-70mmレンズ装着時には、ファインダーが画角変化にも逐次追従します。

コンタックスG2ブラック

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日本では1000台限定で、ボディカラーがブラックに塗装されたG2ブラックが限定版として発売されました。このボディの販売に合わせて、ブラック塗装された交換レンズ・ストロボ・その他アクセサリーも販売されました。良いコンディションを保っているものは大変貴重で、中古市場では非常に高値が付けられています。

おわりに

コンタックスGシリーズは、それまでになかった全て電子化したオートフォーカスレンジファインダーカメラというカテゴリに挑戦した野心的な製品です。その新境地を開拓しようとした意欲的な姿勢や、洗練されたデザインなどは多くの人々に影響を与えました。このようなユニークな製品は、ひょっとすると今後はもう現れないかもしれません。現在お持ちの方は、ぜひとも大事にお使い頂きたいです。

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もし手放されるようでしたら、ぜひ弊社にお任せください!次のお客様にGシリーズの素晴らしさを知っていただけるよう、大切に整備しお届けさせて頂きます。もちろん、どこよりも高値でお買取させて頂きますので、まずはお気軽にお問い合わせ下さいませ。

G1 CONTAX(コンタックス)
G2 CONTAX(コンタックス)

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