ニコンのデジタル一眼レフカメラの歴史  

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ニコンのデジタル一眼レフカメラの歴史

2016/2/16

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ニコンはデジタル一眼レフカメラのジャンルでは、キヤノンと今もシェアのトップ争いを演じ続けています。

日本ではこの2社とペンタックス(会社は現在はリコー)以外のメーカーがほぼ一眼レフカメラから手を引く形になってしまいましたので、デジタル一眼レフの日本市場はほぼ完全にこの3社による寡占状態になっています。

ペンタックスはニコン、キヤノンとは若干製品作りのベクトルが異なっていますが、ニコン、キヤノンは方向性、製品展開が真っ向からぶつかる形です。そしてこの2社が互いに競い合う形でデジタルカメラ製品の機能・性能を伸ばしてきたことも、デジタルカメラが今現在の到達点を達成できた理由の一つでしょう。

今はミラーレス一眼が台頭してきて、レンズ交換式カメラ全体のパイで見ると一眼レフのシェアは少しずつ低下していますが、レンズ交換式カメラ全体の市場が拡大しているために、デジタル一眼レフも堅調に出荷台数などは伸びています。

普及型コンデジの市場を食ってしまったスマートフォンや携帯のカメラですが、そういったカメラから写真の世界に入ってきてスマホカメラでは物足りなくなった人たちが、コンデジを飛び越えて一気にレンズ交換式カメラに飛び込んでくる状況が、レンズ交換式カメラ・デジタル一眼レフ市場の好調の原因となっているのでしょう。

今回はデジタル一眼レフカメラメーカーの一方の雄、ニコンのデジタル一眼レフの歴史にまつわるお話をまとめてみます。

ニコンのデジタルカメラの3つの製品ライン

現在のニコンのデジタルカメラには3つの製品ラインがあります。

完全なるプロ用機のD1桁機、ハイアマチュア向けとプロがサブ機として使用することを意識したD3桁ライン、そして、デジタル一眼レフ入門者からハイアマチュアまでをカバーするD4桁ラインです。

より厳密に言うと、今はこれら3つのラインからはほぼ独立する形で独特の立ち位置を持つDfがありますので、製品ラインとしては4つというのが正しいのかもしれません。

D4桁機

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D4桁ラインはもともとはD2桁ラインのカメラを継ぐ機種です。D2桁の番号の残りがなくなったために、機種番号を4桁に移す形でラインが継続されています。

ニコンの一般ユーザ向けのデジタル一眼レフは、このD4桁機の直系の祖先であるD70から始まっています。D70は約600万画素のAPS-Cサイズセンサーを備え、シャッタースピードの最高速など一部のスペックではD100も超えるスペックを実現したカメラでした。

ただ、ファインダーはガラスペンタプリズムを使わずペンタミラーを採用していたり、ユーザインタフェースの一部にフィルム時代のエントリー機で使われたものが流用されていたりと、上位機種との差別化は行なわれていました。

その後、エントリー機ラインであるD40からD60までの流れと、ミドルクラスのD80、D90のラインに分かれていきます。

D1桁、D4桁ラインの機種はすべてAPS-Cサイズセンサーを搭載する機種で、エントリー機からAPS-Cサイズセンサー搭載フラッグシップモデルの一つ下のランクまでをカバーします。このため現在はD3000番台のエントリー機種、D5000番台のミドル機、そしてD7000番台のミドルハイ機の3つのラインが存在しています。

D3000番台のシリーズは、D60から続く系統です。現在のニコンのデジタル一眼レフのエントリークラスを受け持ちます。今はD3300が世の中に出ています。

小型軽量ですが、イメージセンサーも映像エンジンも上位機種譲りで、撮れる画像自体は上位機種に匹敵する高画質を実現します。

D5000番台は、ミドルクラスか少しその下あたりの製品ラインです。背面液晶モニタがバリアングル液晶となっているのが特徴の一つです。

カメラの心臓部である映像エンジンやイメージセンサーは、やはり上位機種譲り。最新のモデルでは、最近のトレンドであるローパスフィルターレスのイメージセンサーを採用して、尖鋭感の高い画像が撮影可能になっています。このラインではD5500が現行機種です。

D7000番台は、ミドルクラスからミドルハイと言われるクラスのカメラとなります。D3桁のカメラボディーとは一部に差別化が行なわれていますが、本格的に写真に取り組みたいユーザのメインストリームと言える機種になるかもしれません。

高速連写やAFの多点測距の能力など、より上位の機種譲りの優れたスペックを誇ります。

現行機種はD7200で、先代のD7100で問題視されていたバッファメモリを増量して、細部のブラッシュアップが図られています。

D3桁機

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D3桁機は元はAPS-Cサイズセンサー搭載機のうち、本当のプロ機以外のフラッグシップモデルに使われる型番でした。

ただ、最初のD3桁機であるD100はまだ当時はフィルムカメラが主流だったこともあってか、カメラのメカ部分はフィルムのアマチュア向けフラッグシップカメラ、F100よりも劣る部分の多いミドルクラスのボディーとなっていました。D200以降はボディーのメカ側もステップアップし、APS-Cサイズのフラッグシップモデルらしい性能を備えています。

デジタル一眼レフカメラでは、キヤノンがしばらくの間、D3桁機に直接ぶつかるような機種を出さず、APS-Cフラッグシップ機と言える機種が不在の状況が続いたため、このジャンルではニコンのD3桁機に頭一つ抜け出したイメージがありました。その状況はキヤノンがEOS 7Dを発売するまで続きます。

視野率100%のガラスペンタプリズムファインダーを搭載するなど、プロがD1桁機と併用することも視野において、様々な内容をかなりしっかりと作りこんだ機種になっています。

ニコンのAPS-Cセンサーのフラッグシップ機はD300がディスコンしてから長らく不在となっていましたが、ついに待望のD500の発売がアナウンスされ、製品マップ上の穴が埋まることになります。

また、ニコンが35mmフルサイズセンサー搭載デジタルカメラの製造を開始してからは、D一桁機以外のフルサイズセンサー搭載機はすべてこのD3桁の番号がつけられています。

最初は今から考えると35mmフルサイズセンサーとしてはとても控えめな画素数に思える、1200万画素センサーを備えたD700がリリースされました。現在は、約3600万画素のセンサーを備えるD810と、約2400万画素のスタンダードなD750が発売されています。

D750では一眼レフのカメラボディーにモノコックの考え方を持ち込んで、35mmフルサイズセンサーを採用したカメラとしてはかなりコンパクトな本体を実現しています。

ニコンは一眼レフのAF化の際に「伝統のFマウント」を継承する形を取ったことで、どこか保守的なイメージのあるメーカーですが、デジタルカメラの世界では実はかなり大胆に新しいフィーチャーを採用する会社です。

D800で35mmフルサイズ機の世界に超がつくレベルの高画素、高解像度を持ち込んだのもニコンですし、上記のD750のように、カメラのボディーの作りを根本から変えられる仕組みもどんどん取り入れています。

実はこのD3桁の番号ももう残りが900番しか残っていません。APS-CフラッグシップのD500も順当に行くと次に使うであろう600番は、既に35mmフルサイズ機のエントリー機となったD600で既に使われています。この先、新しい製品の型番がどの番号を使うのか、ちょっぴり気になる部分でもあります。

D1桁機

nikon d3s
最初にD1が登場して以来ずっと、プロが使うことを明確に指向して作りこまれているのがD1桁機です。

今は夏のオリンピックの行われる、いわゆるオリンピックイヤーごとに、ニコン、キヤノンともプロ用機の新機種を発売して、その性能を競うような開発が行われ続けています。

D1は恐らく今のプロ用カメラ、D1桁シリーズ、EOS-1D系の流れを作ったカメラです。それ以前は7桁のプライスタグがついていたプロ用デジタルカメラの価格を、一気に65万円程度まで押し下げました。それ以降、今でもプロ用カメラはほぼこのプライスタグを守る形の価格帯に投入されています。

D2系ではさらに画素数がアップ。連写能力も大幅に向上していきます。また、D1では当時のフィルムカメラの様々なパーツを流用する形でカメラボディーも構成されていましたが、D2H以降は完全にデジタルカメラ専用設計となりました。

そして遂にD3からはニコンも35mmフルサイズセンサーを採用します。これにより画質面で余裕が出たほか、別の機種のカメラとの間で発色の傾向をできる限り揃えるピクチャーコントロールシステムが採用されました。

それまでは、素材製重視のプロ機と、カメラ撮って出しで見栄えのする写真を作るアマチュア向け機材とで発色傾向を変える絵作りがされていましたが、機材を併用する際に不便とのユーザからの指摘を受けた改良です。

現在まで続く映像エンジン、EXPEEDが初めて搭載されたのもD3でした。

D4ではイメージセンサーが1600万画素になり、センサーと映像エンジンの進化により大幅な高感度特性のアップが図られました。

そして、最新のD5では拡張設定によって、なんとISO300万以上の高感度の設定が可能になりました。画質は緊急用という形になる可能性が高いですが、それでもその値が使えること自体に意味があります。考えられなかったような使い方が可能になるかもしれません。

画素数も2000万画素まで向上。連写性能もAF、AE連動で秒12コマの撮影が可能になります。

ところで、D1桁機とキヤノンのEOS 1Dシリーズを見ていると、なんだか不思議な気がすることがあります。

恐らくニコンもキヤノンも実際にカメラを使うプロからニーズをヒアリングして機能を作りこんでいるのだと思いますが、実装・強化してくる機能の方向性がどちらもそっくり同じと言っていいような方向性になるのです。

製品開発中に両社の開発陣に交流がある訳はないのですが、究極を追求していくと生物の進化同様に、行き着く先は同じになっていくのかもしれません。

Df

nikon df silver
今までのニコンのデジタル一眼レフとは一線を画するモデルがDfです。ある意味、他社まで含め、最も趣味性の高いレンズ交換式カメラの一台かもしれません。

静止画撮影に特化しつつも、デジタルカメラらしい機能は搭載。ケーブルレリーズが使えたり、クラシックな外見をまとうなど、ほかとは明らかに違う存在感のあるカメラです。

また、このカメラはマウントの継続性を最重視するニコンの姿勢を端的に表すカメラでもあります。非Aiニッコールレンズが利用可能になっているなど、オールドニッコールレンズとの互換性に最大限に配慮したカメラとなっています。

イメージセンサーと映像エンジンなどはD3と同様で、高感度画質なども同等となっています。

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Nikon(ニコン)のデジタル一眼レフカメラ本体の買取注力品(一例)
Nikon(ニコン)の買取対象品 | 中古カメラ・レンズ高値買取 ファイブスターカメラ

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